デザインを通じて新たな可能性を探る
2025年3月26日、東京都渋谷区にある株式会社キュリオシティのオフィスにて、フューチャーイノベーションフォーラム(FIF)と協力したワークショップ「デザインの世界に触れてみよう」が初めて開催されました。このイベントは、将来のクリエイターを育成するための革新的な取り組みであり、特に小学5年生から中学2年生の9名の参加者たちが集まり、デザインの魅力を学ぶ貴重な機会となりました。
デザインの役割に迫る
ワークショップは、STEAM教育の一環としてデザインが社会において果たす役割や重要性についての講義から始まりました。担当したのは、CURIOSITYの代表であるフランス人デザイナー、ニコラ グエナエル氏です。氏は自身が手がけたユニークな形状のグラスや香水瓶を用いて、デザインにおける形状と機能性の結びつきを詳しく解説しました。「デザインには柔軟で自由な発想が不可欠です。失敗を恐れずにまず手を動かすことが大切だ」との言葉は、多くの参加者の心に強く残りました。デザインの世界を一歩踏み出す勇気を与えてる氏の言葉には、多くの子どもたちが共感を覚えたようです。
創作体験で生まれるアイデア
講義の後は、実際にデザインを試みる時間が設けられました。参加者は和紙を使ってランプシェードの制作に挑戦します。自分が考える理想のデザインについて、紙に描き起こしたり、ニコラ氏にアドバイスを受けたりしながら、各自の作品を完成させていきます。この制作活動を通じて、参加者たちは各々が持つイマジネーションを表現することができ、自信を深めました。最後には、参加者全員がそれぞれのテーマやコンセプトを発表し、ニコラ氏から具体的なフィードバックをもらう貴重な瞬間もありました。
心に残るインスピレーショントーク
参加者からは「日常生活の中でどのようにインスピレーションを得続けるか?」や、「デザインを行う上で一番大切なことは何か?」といった質問が次々に挙がりました。彼らの好奇心や熱意は、デザインに向ける情熱を一層強めたようです。一人の参加者は「周囲の意見に左右されず、自分の世界を大切にすることを学んだ」との感想を述べ、また別の参加者は「見方を変えることで新たなアイデアが生まれると教わった」との学びを共有しました。
今後の取り組み
FIFは、これからも多くの子どもたちに質の高い学びの場を提供し、彼らが未来を創造する力を養うための活動を続けていくとしています。デザインを学ぶことの楽しさを味わった子どもたちが、将来どのようなクリエイターへ成長するのか、非常に楽しみです。
フューチャー株式会社が設立したこの社会貢献団体は、2006年から「イノベーションで人と社会を豊かに」をテーマに様々な教育プログラムを実施し、地域の未来を支える若者の育成に努めています。今後も同様の取り組みを展開し、社会全体の発展に寄与していく所存です。