GS25に導入された未来型無人コンビニ「ウォークスルー」の全貌とは

完全無人の未来型店舗「GS25 DX LAB 2号店」が登場

韓国の流通大手GSリテールが最新技術を駆使した無人店舗「GS25 DX LAB 2号店」をオープンしました。特筆すべきは、Fainders AIが提供するAI売り場無人化ソリューション「ウォークスルー」が、アジアで初めて導入されたことです。この店舗は、顧客に新たなショッピング体験を提供し、流通企業には効率的な運営を実現します。

「ウォークスルー」の特徴

「ウォークスルー」は、低コストの2D AIカメラと重量センサーを組み合わせた、無人店舗ソリューションとして韓国国内でも特に進化した技術です。これにより、他の無人店舗に比べて計算リソースを約1/5に軽減し、運営コストを大幅に削減しています。さらに、重量センサーの改良を行うことで、商品を50%以上多く陳列することが可能になりました。

このシステムは、商品の購買行動を4D姿勢推定技術を用いて予測し、精度を高めています。これにより、顧客はこれまでにないスムーズな買い物が可能となります。

新しいショッピング体験

新店舗では、顧客はGSリテール専用アプリ「私たちの町GS」を利用してQRコードをスキャンすることで入店が可能です。クレジットカードやメッセンジャーアプリ「Kakao Talk」のQRコードも利用でき、従来のようなバーコードスキャンは不要です。商品を手に取るだけで自動的に決済が行われ、スムーズなショッピングが実現されています。

Fainders AIの取り組み

Fainders AIは、2020年に設立された企業で、イノベーティブな無人化技術を提供しています。企業のミッションは、消費者にとっての利便性を向上させつつ、流通業界に収益の向上をもたらすことです。101%自動化と無人化を目指し、流通産業の効率化を図っています。

設立からわずか3年で、無人化関連の特許を3件取得し、現在も8件の特許を出願中です。ディープラーニングを基盤としたソフトウェアによる自動化システムは、グローバルトップレベルの精度を有し、2022年には77億ウォンの投資を誘致しました。

今後の展望

Fainders AIの代表、ハム·ミョンウォン氏は、「流通企業が消費者により良いオフライン体験を提供できるように努める」と述べ、今後も最高のAI技術を用いた効果的なソリューションを供給すると言います。

このように、GS25の無人店舗「ウォークスルー」は、流通業界に革命をもたらす可能性を秘めています。今後の展開にも注目です。

公式ホームページ：Fainders AI