日立グループ、シンガポールでのエレベーター受注
株式会社日立製作所とその子会社、株式会社日立ビルシステムは、シンガポールの住宅開発庁(HDB)向けにエレベーター450台を受注しました。この受注は、住宅開発用の高層住宅に配置されるもので、2027年から2029年にかけての納入が予定されています。
このプロジェクトは、シンガポールでの日立グループにとって、過去最大規模となります。それまでの受注数を大きく上回るもので、日立エレベーターアジア社を通じて実現されました。同社社長のスー・ヤット・ハン氏は、新たな契約を結ぶことができたことを喜びとして表現しています。特に、最新技術を駆使した安全で快適なエレベーターを提供できる点を強調し、利用者への安全と安心を約束しました。
定期的なメンテナンスやサポートも重要視しており、シンガポールの住民に対して継続的に高品質なサービスを提供する意向を示しています。日立エレベーターアジア社はこの受注を契機に、2024年度にシンガポールでのエレベーター新設市場でのシェアトップ3を目指すとしています。
日立製作所は、エレベーターやエスカレーターの提供を通じて、都市生活における安全性や快適性を実現することにコミットしています。また、デジタル化やグリーンエネルギーの導入によって、持続可能な社会の実現に貢献するための施策を展開しています。
日立エレベーターアジア社は、1972年の設立以来、シンガポールのさまざまなインフラに昇降機を納入してきました。国立大学やチャンギ国際空港を含む重要施設における彼らの技術力は、業界内で高い評価を受けています。
今回の450台のエレベーターの受注は、日立がシンガポールにおける固定的なプレゼンスを強化し、エレベーター市場での競争力をさらに高めることになるでしょう。ここでは、最新の技術、機能、デザインが採用されており、効率的かつスムーズな移動が実現されることが期待されます。
日立のビジョンは、デジタルとグリーンの両面から先進的な技術を活用し、さまざまな課題解決に役立つことです。これにより、シンガポールを始めとした世界各国で、持続可能な未来への道筋をつけていくことを目指しています。
300台のエレベーター受注を達成した過去の実績を上回る今回のプロジェクトは、日立にとって重要なステップであると同時に、シンガポールの都市インフラにも新たな道を開くものとも言えるでしょう。日立の更なる成長と革新が期待されます。