汚れに強い!Thinkerの近接覚センサーが製造現場の課題を解決
「指先で考えるロボットハンド」を開発する株式会社Thinkerは、独自のセンシング技術を用いた近接覚センサーに防塵機能を搭載した新製品「近接覚センサーTK-01G」を開発しました。
従来の近接覚センサーは、チリやホコリなどの汚れに弱く、製造現場での活用が制限されていましたが、「TK-01G」は、これらの課題を克服。粉塵や水沫を伴う環境でも安定した動作を実現し、ロボットハンドの活用範囲を大きく広げます。
「TK-01G」がもたらす製造現場へのインパクト
「TK-01G」は、ロボットハンドの性能を飛躍的に向上させ、製造現場に以下のメリットをもたらします。
ティーチングコストの削減: 対象物をそのつどセンシングして対応できるため、ロボットに作業を教え込む工程(ティーチング)の時間が大幅に短縮されます。
生産性の向上: ワークが変わってもセンシングで対応できるため、ハンドの切り替えが不要になり、生産性が向上します。
設備投資の抑制: ビジョンセンサーを用いたロボットハンドに比べて、設備投資コストを抑えることができます。
幅広いワークに対応: ガラス面や鏡面など、ビジョンセンサーでは認識が難しいワークも、近接覚センサーで対応できます。
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メンテナンスの容易さ: 適切にケーシングされているため、メンテナンスが容易です。
Thinkerの近接覚センサーが注目される理由
Thinkerの近接覚センサーは、赤外線とAIを組み合わせた独自技術によって、カメラレスでモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できます。
この技術は、従来のロボットハンドでは困難だった、鏡面や透明物質の取り扱い、現場環境に合わせた臨機応変なピックアップを可能にし、ロボットハンドによるピッキングの可能性を大きく広げます。
さらに、ティーチング時間の短縮にも貢献することで、これまでロボット導入が難しかった分野にも、ロボットハンドの活用を促進すると期待されています。
「TK-01G」の実証評価と今後の展望
Thinkerは、「TK-01G」を7月4日から開催される「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2024」に出展し、デモンストレーションを行います。
Thinkerは、この新製品を通じて、より多くの企業の製造現場における課題解決に貢献し、ロボットハンドの活用を促進することで、製造業のさらなる発展に貢献していくことを目指しています。