AIを活用した現場支援:MODEの新たな挑戦
現場業務に特化した先進的なAIアプリケーションを提供するMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、日本支店:東京都千代田区、CEO:上田 学)は、気象データを現場に迅速に届ける新たな機能が搭載されたAIアシスタント「BizStack」を発表しました。このAIアシスタントは、環境計測に特化したIoTサービス「みまわり伝書鳩」との連携を通じて、さらに進化を遂げ、現場の安全性を高める取り組みを行っています。
「みまわり伝書鳩」は、NXTech株式会社が提供するクラウド型の環境計測IoTサービスで、温度、湿度、風速、風向、雨量、気圧、紫外線など、8種類以上の気象データを収集し、クラウドへ送信することができます。このサービスは、建設現場や農業、防災分野などで広く利用されており、全国でのクラウド契約は1,500件以上に達するまでになっています。気象リスク管理における重要なインフラとして位置付けられています。
AIアシスタントによるリアルタイムデータの活用
BizStackが、みまわり伝書鳩からリアルタイムの天候データを理解し、チャット形式で状況を瞬時に報告できる機能は、現場での作業に重要な役割を果たします。例えば、作業員が「いまの風速は?」や「暑さ指数は?」と尋ねると、AIアシスタントは即座に応答し、作業の中断判断や注意喚起を行います。
さらに、異常が検知された際には、BizStackに接続された現場カメラの映像をAIが即座に取り出し、現場の状況を確認することが可能です。これによって点検業務の負担を軽減し、迅速な判断が求められる場面での対応力を向上させています。
高度な通知機能によるリスク管理
また、AIアシスタントは設定した閾値を超えた場合に、自動的に作業員のスマートフォンに通知を送る機能も搭載しています。今後は、複数のセンサー情報を組み合わせた通知機能も計画されており、たとえば「WBGT値28越えの環境下で、2時間以上屋外にいる作業員」をアラートすることが可能になる予定です。
チャットを利用したインターフェース
特筆すべきは、現場にパソコンを設置できない場合でも、普段使い慣れたチャットアプリ(SlackやMicrosoft Teamsなど)を通じて直感的にデータにアクセスできる点です。ITスキルを持たない作業員でも、容易にAIのサポートを受けられる環境が整っています。
MODEの未来
MODEは、今後もIoT技術と生成AIを融合させた新たな「AI-driven IoT」社会の実現を目指しています。人間とAIが協力し合うことで、より安全で効率的な働き方を支える環境を築いていくことを目指しており、多くの現場での成功事例が増えることが期待されています。
このように、現場業務を支えるテクノロジーは進化し続け、業務の効率化と安全性の向上を果たす重要な役割を担っています。今後のMODEの展開から目が離せません。
MODEについて
MODEはシリコンバレー発のスタートアップで、建設、製造、物流などさまざまな分野での業務の効率化と安全性を向上させるためにAIアプリケーション「BizStack」を開発・提供しています。特別なITスキルがなくとも、直感的に操作できる特徴があり、多くの現場から支持を受けていることがこの企業の強みです。