Visual Bank、空撮データ収録サービスを発表
東京都渋谷区に本社を置くVisual Bank株式会社が、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて、AI学習用データソリューション『Qlean Dataset』の新サービスとして、空撮データ収録を開始しました。このサービスは、研究や商業において幅広いニーズに対応することを目的としています。
空撮データ収録サービスの特徴
新たな空撮データ収録サービスは、さまざまな分野でのデータ収集が可能です。具体的には、以下のような対象領域が挙げられます:
- - 防災・災害現場: 河川氾濫や土砂崩れなど、災害状況の把握が求められる分野。
- - 農業・林業: 作物の状況や森林資源の管理、環境調査等。
- - インフラ・建築物点検: 道路や橋梁の劣化検知、工事の進捗管理。
- - 産業プラント・工場: 設備の安全保守や稼働状況のモニタリング。
- - 海洋・沿岸観測: 赤潮や漂流ごみの把握、漁場モニタリング。
- - 都市・交通・物流: 交通量の調査や人流解析。
- - エネルギー: 送電線や発電設備の点検。
- - 気候・環境研究: 気候変動を見つめる研究。
また、提供されるデータは高解像度の画像や動画の形式であり、多視点撮影が可能です。上空から15m〜150mの範囲でデータ収集ができ、スペクトルカメラやHDR、偏光センサーなど、最新の技術を用いたデータ収集も行います。これにより、商用利用に必要な権利処理も完了済みで、安心して利用可能です。
ユースケースの提案
防災や災害現場では、河川氾濫時の水位変化を連続的に空撮し、氾濫予測モデルのデータとして活用することができます。農業分野においては、水田や畑の定点観測を通じて収量予測や最適な収穫時期の判定に役立てることができます。このように、各分野ごとに具体的な活用方法が多数提案されており、実用性の高さを感じさせます。
データレシピの利点
Qlean Datasetでは、データの利用に関する同意書をすべての被写体から取得しており、プライバシーポリシーにも対応しているため、安心して商用利用できます。特に注目すべきは、データレシピという独自の提供形態で、必要なデータを迅速に、ROIを最大化しながら調達できる点です。
さらにデータレシピから提供される特定のデータセットでは、個別のニーズに応じた調整や拡張も可能。このことで、AI開発におけるデータ収集と整備の負担を軽減し、効率的な開発が実現します。
アカデミア支援プログラム
Visual Bankは、アカデミア支援プログラムを通じて、大学や研究機関などに対して無償でデータセットを提供しています。これにより、研究現場において必要な高品質かつ権利クリアなデータを提供できるように取り組んでいます。全80種類以上・50万点を超えるデータが無償で利用可能という点は、非常に心強い支援となっています。
最後に
Visual Bankの空撮データ収録サービスは、多様なニーズへの対応を目指しており、今後のAI開発や研究活動において大きな貢献が見込まれます。興味のある方は、ぜひ、そのサービスを訪問いただき、新しい可能性を探求してみてください。詳細は
こちらのリンクから確認できます。