特別講演を通じて考える「学生起業と生成AI」
2024年12月12日、東京都の青山学院大学において、株式会社Uravationと株式会社TENHOが共同で特別講演を実施しました。この講演は「学生起業と生成AI」をテーマに、最新のAIツールがビジネスに与える影響や、学生ならではの視点を活かした起業について学生たちと考える貴重な機会となりました。
背景と目的
生成AIは現在、私たちの生活や仕事において重要な役割を果たしています。マーケティングやコンテンツ制作にとどまらず、学生が行うレポート作成やアイデア創出にまでその影響は広がっています。このような状況の中、学生の時代から起業を考えることは、もはや特別なことではなくなりました。Uravationは、学生時代の起業経験を基に、AI開発やAIリテラシー向上を目的とした研修施策を提供しており、今回の講義でも「大学生というステータスをどう活用するか」「AIで何を変えられるか」という実践的なテーマを取り上げました。
講演の内容
1. Uravation創業ストーリー
創業者である佐藤傑氏は、自身が早稲田大学在学中に実際に経験した起業の苦労や喜びを共有しました。「どうしても自分で事業を立ち上げたい」という強い思いが、学生ならではのフットワークや仲間の存在を活かす原動力となったことが強調されました。
2. AI分野でのビジネス展開
Uravationは、創業後すぐにAIの急速な進化を捉え、ソフトウェア開発やAI関連の研修事業に進出した経緯を説明しました。その過程で得たノウハウやビジネスモデルについても具体的に語られました。
3. 学生起業の課題と対策
資金調達や社会的信用の面で様々な課題がある学生起業ですが、直面した困難やそれを克服するための対策についても具体的に触れられました。
4. 最新生成AIツールの活用事例
ChatGPTやMidjourneyなど、さまざまなAIツールの活用方法が紹介され、特に企業における業務の効率化やコスト削減に関するケーススタディが学生たちの興味を引きました。
5. 実践的ワークショップ
講演の後半では、参加者がグループに分かれ、生成AIを利用して仮想のコーヒーチェーン店のビジネスプランを作成するという実践的なワークショップが行われました。プロンプトエンジニアリングの基本も学び、具体的なAI活用方法に触れる良い機会となりました。
参加学生の声
講演終了後、学生たちからは多くの前向きなフィードバックが寄せられました。「学生起業が身近に感じられた」「初めて知る生成AIツールが多くて驚いた」「実際にコスト面での影響が少ない可能性があることが分かり、安心した」といった感想がありました。さらに、AIの進化がもたらす未来についての不安と、それをチャンスに変えたいという意欲が共存していることも印象的でした。
今後の展開
Uravationは、今後も学生や若手の起業支援プログラムを強化し、AI活用に関する研修やイベントを計画しています。「学生たちがAIに気軽に触れ、自分のキャリアの選択肢を広げられる場を提供する」とのことで、オンラインやオフラインの多様な学びの場を通じて、次世代の起業家たちを支援していく方針です。さらに、志を同じくする若者たちが集まり、情報交換を行えるようなコミュニティの形成も目指しているとのことです。
今後のUravationの取り組みから目が離せません。