重要文化財公開!
2025-10-31 12:22:37

大阪市立東洋陶磁美術館で特別公開!重要文化財の奇跡の発見

大阪市立東洋陶磁美術館で特別公開



大阪市立東洋陶磁美術館は、長らく所在不明だった重要文化財《飛青磁花生》を特別に公開することが決まりました。本作は、14世紀の元代に製作されたもので、これまでの約90年間行方不明でした。1935年には国宝として指定された後、1950年には重要文化財に格上げされましたが、その後の消息が不明でした。今回の寄贈により、文化庁のリストに掲載されていたこの作品がついにお目見えします。実に歴史的な瞬間です。

この特別展示は、特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」の会場で行われ、2025年11月2日(日)から24日(月・振替休日)までの期間、貴重な作品が公開されます。同じく寄贈された《青磁不遊環花生》も合わせて特別展示されるため、青磁の魅力を存分に楽しむことができます。

特別出品作品について



重要文化財《飛青磁花生》


この《飛青磁花生》は、元代の龍泉窯で製作されたもので、高さ約25.7cm、径は約13.8cm、重さは930gです。国宝《飛青磁花生》と並ぶことで、両者の違いや美しさを実際に体感することができます。寄贈者は双軒庵・松本松蔵氏で、これまでの経緯が重要なストーリーとして展示されます。

この作品は、国宝と比べてわずかに小さく、形状や鉄斑装飾においても若干の違いがあります。詳細な展示で、鑑賞者はその違いを観察する楽しさを味わえることでしょう。

青磁不遊環花生


一方、《青磁不遊環花生》は元代の作品で、高さ29.2cm、幅15.5cm、重さは1,775gです。「不遊環」と名付けられたこの花生は、釉薬で固定された環が特徴的で、静謐な趣を醸し出しています。コの字形の両耳がついており、美しい青緑の釉色が施されており、その装飾性と機能性を両立しています。

展示情報


特別展示は、2025年11月2日から24日までの期間限定で行われます。場所は大阪市立東洋陶磁美術館で、入館料は一般2,000円(団体料金あり)で、すべての展示を観覧可能です。

展示会場では、両作品に関する解説が行われ、鑑賞者にその魅力を深く理解してもらえるように工夫されています。また、特別展の一環として、関連プログラムも企画されています。

記念講演会


特別展示を記念して、学芸課長代理の小林仁氏による講演「再発見の重要文化財《飛青磁花生》―飛青磁の歴史とその魅力」が開催されます。興味深い内容が予定されており、参加者は事前にオンラインでの申し込みが必要です。

最後に


まさに奇跡的な発見と言えるこの展示は、青磁に関心がある方にとっては見逃せないイベントです。長い間埋もれていた歴史的な文化財を直接見られる貴重な機会。大阪市立東洋陶磁美術館での特別公開を是非お楽しみください!


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会社情報

会社名
地方独立行政法人大阪市博物館機構
住所
大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番32号大阪歴史博物館内4階
電話番号
06-6940-4330

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