BCGとNELISの協業による未来のサステナビリティ
経営コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループ(BCG)と一般社団法人NELIS(Next Leaders’ Initiative for Sustainability)は、グローバルサウスにおけるサステナビリティ課題の解決を目指すため戦略的パートナーシップを締結しました。この協業は、企業のサプライチェーンの持続可能性向上を支援することを主な目的としています。
この協業の背景
最近、企業は気候変動やサステナビリティという深刻な問題に直面しており、とりわけグローバルサウスでは、地域に根ざした持続可能なソリューションの構築が急務となっています。経済合理性を伴った戦略アプローチが求められる中、これは単なる社会貢献ではなく、企業の成長機会として捉えられています。BCGは企業がこの課題に取り組む際に重要な役割を果たすことを目指しています。
BCGは「サステナビリティ」を事業の核に据え、その知見と経験を基にクライアント企業の変革を支援してきました。一方、NELISはグローバルサウスの地域課題に取り組む次世代リーダーのネットワークを構築してきました。この2つの組織が手を組むことで、日本企業とグローバルサウスの架け橋を築く新たなモデルが生まれるのです。
協業の目的
今回のパートナーシップの中心は、二つの領域に焦点を絞った連携です。
1.
Green Growth Accelerator: このプログラムは、新規事業をグローバルサウスで育成することを目的としています。BCGの戦略設計力とNELISが持つ地域ネットワークを融合し、課題探求から実行までを支援します。この取り組みでは再生可能エネルギー、農業、サステナブル素材など、多様な分野が対象となります。
2.
Decarbonize & Save Cost: この分野では、企業のバリューチェーン内のサステナビリティ対応とコスト削減を両立させる支援が行われます。主に農業や原材料調達など、サプライチェーンの上流に焦点を当てた構造変革が行われ、脱炭素化とともに調達の安定性を強化し、効率的なサプライチェーンの構築を目指します。
また、特筆すべき点は、NELISの次世代リーダーがプロジェクトに参加することです。これにより、現地の人材を活用し、戦略と実行のギャップを埋めつつ、ビジネスの成長を支援します。
現地との連携
こうした協業を通じて、地域の知見を活かしたビジネスモデルが構築されます。具体的には、
- - 現地のリーダーが地域に即した情報を提供し、
- - 地域コミュニティと共同でビジネスモデルを検証し、
- - NELISのローカル人材がビジネス運営に参画します。
このように、BCGとNELISの協業は、単にビジネスの拡大だけでなく、地域社会との共創をも視野に入れており、持続可能な未来を築くための重要なステップとなります。
両組織の意義
BCGの消費財・流通グループ日本リーダーの森田章氏は、「気候変動やサステナビリティ領域での新規事業創出に取り組み続けてきた」と述べ、この協業が地域に根ざした価値創出の強力な原動力となると強調しています。グローバルサウスの可能性を現実のものとするため、持続可能なイノベーションを共に育てていく所存です。
一方、NELIS共同創設者のピーター・D・ピーダーセン氏も、ネットワークを活用して日本企業のためのサステナビリティ・イノベーションを加速できることに期待を寄せています。
結論
BCGとNELISによる戦略的パートナーシップは、今後グローバルサウスにおけるサステナビリティ問題を解決するための新たな道を切り開くものと期待されています。両組織の連携によって、地域に根ざした持続可能なビジネスの実現と社会へのポジティブな影響が期待されます。