親子二代で受け継がれるステンドグラスDENの未来獲得

ステンドグラスDENの親子二代の物語

山梨県北杜市に位置するステンドグラスの工房「ステンドグラスDEN」は、その独自の魅力で多くの人々を魅了し続けてきました。この素晴らしいアートの世界は、漫才師から転身した田畑広によって約50年前に設立されました。彼が作り出したステンドグラス作品は、全国各地の施設で親しまれ、彼自身も現在91歳を迎え、まだ現役の作家として活躍中です。

伝統と創造の融合

田畑広の創作は、彼の漫才師時代に培ったユニークな表現力と遊び心を反映しています。彼の作品は、光を通して美しく彩られたガラスの一片一片にまで、彼の情熱が宿っています。「ステンドグラスDEN」は、彼の作品を展示する本店ギャラリーと、彼の息子であり後継者の田畑悟史が運営する体験工房の二つの拠点を持つことが、このブランドの魅力をさらに高めています。

悟史が運営する「でん工房」では、参加者自身が手がける体験教室が大変人気で、子供たちが自分の描いた絵を基にした振り子時計や、ワインボトルを用いたランプなど、様々なクリエイティブな作品作りを体験できます。こうしたお客様の思いを形にする体験は特に評価されており、現在では納品までに約半年待ちという人気を誇っています。

未来を繋ぐ事業継承

最近、田畑広と田畑悟史は、事業継承の確認書を締結し、「ステンドグラスDEN」の未来についての共通認識を正式に確認しました。これにより、広が築き上げた伝統と作品、さらにはその精神を悟史が受け継ぎ、次世代へと繋げることが約束されたのです。

田畑悟史は、父が築いてきたブランドの責任を一身に背負い、後継者としての覚悟を新たに示しました。「DEN」の光を守り、そして新たな価値を創造することは、彼にとって大きな使命です。また、彼は父の創作環境を支えることで、広が安心して制作に専念できる体制を整えています。

田畑広の未来への姿勢

一方で、田畑広はこの確認書締結後も、創作活動を続けることができる幸せを感じています。「息子が会社を設立し、DENの未来を真剣に考えてくれたことに心から感謝しています。これで、作品やお客様とのご縁、妻と共に築いたDENのすべてが未来へとつながると安心しました」と語ります。

株式会社ステンドショップの展望

新たに設立された「株式会社ステンドショップ」は、今後、ステンドグラスDENと田畑広のブランド名、作品、広報活動に関するすべての管理を行っていきます。この変更により、情報の一元化が進むと同時に、ブランドの信頼を守るための体制を強化することができます。これにより、広が創作活動を終える際、または活動が難しくなった時に、悟史が全てをしっかりと引き継ぐことが合意されているのです。