長崎市とアスエネが脱炭素化に向け連携を強化
アスエネ株式会社(以下、アスエネ)は、長崎市およびNPO法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会と協力し、脱炭素化を目指すための人材マッチングと育成に関する協定書を締結しました。この取り組みは2050年のカーボンニュートラル実現に向け、特に洋上風力発電などの再生可能エネルギー分野においての成長を目指しています。
脱炭素社会の実現に向けた背景
日本政府は、国内の再生可能エネルギーの活用を推進し、特に洋上風力発電の拡大を目指しています。2040年には、30GWから45GWの洋上風力発電容量を達成するという目標が掲げられています。長崎市も、2050年を見据えた「ゼロカーボンシティ長崎」を掲げ、市民と事業者が一体となって脱炭素社会の実現に向けた施策を展開しています。
このような中、アスエネは、GX・ESG人材特化型転職プラットフォーム『ASUENE CAREER』を通じて、最適なGX人材マッチングや人材育成の機会を提供し、地域の産業振興および雇用創出に寄与することを目指します。
協定書の具体的な内容
今回の協定により、アスエネはCO2排出量を見える化し、削減・報告するクラウドサービス『ASUENE』などのソリューションを提供します。協議会は、洋上風力発電の建設やメンテナンスに必要な技能を身に付けるための『NOA TRAINING』施設を設立し、GWO認証に基づいたプログラムを提供します。長崎市も、NOA TRAININGの受講費を助成するなど、GX人材の育成体制を強化しています。
このように、アスエネ、長崎市、協議会の3者は、それぞれの強みを生かしながら、長崎市におけるGX人材の供給と育成を実現します。
各関係者からの期待の声
長崎市長鈴木史朗氏は、「長崎市は『サステナブル』『デジタル』『グローバル』をキーワードに経済再生や少子化対策のプロジェクトを推進しています」と述べ、アスエネとの連携により、持続可能な社会の実現に向けた取組を強化する意向を示しました。
また、長崎海洋産業クラスター形成推進協議会の松尾博志氏も、「今回の協定を通じて、洋上風力発電業界で活躍できる人材を育成し、地域の企業を支援することが重要」との考えを示しました。
アスエネの代表取締役CEO西和田浩平氏は、「私たちは洋上風力発電に関与する人材をマッチングし、脱炭素に向けた幅広いソリューションを提供することで、長崎の洋上風力発電産業の発展に寄与したい」と語りました。
結論
この協定締結は、長崎市が脱炭素社会に向け進む中で、アスエネと協議会が力を合わせて進める重要な一歩です。人材育成や技術的な支援が実を結び、最終的には地域の経済活性化に繋がることが期待されます。これからも、脱炭素の視点から地域産業の発展に貢献する取り組みが続けられることでしょう。