光半導体事業の生産拡大に向けて、浜松市の新貝工場に新たな建物が完成しました。
新たに建設されたこの新棟は、光半導体素子の後工程に特化したもので、切り出し、組立、検査を行うスペースを拡充し、企業の成長戦略の一環として売上の増加に貢献します。
新貝工場は、医療、産業、自動車といったさまざまな分野に光半導体製品を供給しており、特に半導体製造・検査装置向けのイメージセンサの需要が高まっています。このニーズに応えるため、今回の新棟の建設が決定されました。
新棟は、今後の需要拡大に対応するために設計されており、イメージセンサをはじめとする光半導体素子の生産スペースを広げることができます。また、新棟と既存の2棟が接続され、クリーンルームとしての機能を一体化することで、物の移動と効率を向上させ、生産性を高めます。この変革は、デジタルトランスフォーメーションを通じた製造プロセスの自動化と省力化を促進します。
環境への配慮と災害に対する安全性も設計に組み込まれています。新棟は地震や水害対策を徹底し、さらに断熱構造や太陽光発電設備を導入。持続可能な開発を志向し、環境への影響を軽減する取り組みがなされています。
今後、新貝工場での大型設備投資は完了し、光半導体事業はさらに成長が見込まれています。前工程であるプロセス工程においても、新棟の建設が予定されており、従来の直径6インチから直径8インチのシリコンウエハに対応した製造工程は2026年より稼働予定です。
将来的には、光半導体事業の売上を倍増させることを目標に掲げ、さらなるキャパシティの拡張や生産体制の強化が進められます。この新しい施設は、光半導体の需要の高まりに伴い、企業の競争力を大きく向上させるでしょう。
この新棟の概要は、静岡県浜松市中央区新貝町1128番地に位置し、設計された建物は鉄骨造で地上4階。面積は延床13,343㎡を誇ります。稼働は2025年5月を予定し、建設費は約75億円に達しています。
新貝工場の新たな展開に期待が寄せられ、企業はこの機会を生かして光半導体市場でさらなる成長を目指します。今後の動向に注目が集まっています。