シェルパ・アンド・カンパニーの最新動向
近年、企業の持続可能性への取り組みがますます重要視される中、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が約9億円の資金調達を完了しました。この調達は、サステナビリティデータ・プラットフォームの「SmartESG」を一層強化し、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)情報開示の支援を加速するためのものです。
資金調達の背景
シェルパは、サステナビリティ情報の一元化やその開示業務の標準化を目指しており、特に企業が求める情報開示の支援を主な事業として展開しています。これにより、約3年の間に70社以上の企業が「SmartESG」を導入し、全体の時価総額の15%を占めるまでに成長しました。また、最近ではサプライチェーン調査へのニーズも高まり、より多様なサポートを提供する体制を整えています。
調達の概要
今回の調達は、みずほ銀行、りそな銀行、北國銀行からの合計6億円の無担保・無保証の銀行借入を含みます。この条件での借入は、市場の変動に対する機動性を高めつつ、中長期的にも安定した資金を確保することが可能です。さらには、日本政策金融公庫からの資本性ローン及びベンチャーデットファイナンスなど、合計約3億円を事業運転資金として調達しました。
今後の展開
シェルパの代表取締役CEO、杉本淳氏は、「エクイティとデットを組み合わせたハイブリッドな資金調達により、成長機会を逃さず大胆に投資を進めていく体制が整った」と述べており、今後は国内外での事業拡大を目指す意向を示しています。このような資金調達は、シェルパの事業の持続性や成長ポテンシャルへの信頼を反映したものともいえます。
会社概要
シェルパ・アンド・カンパニーの本社は東京都品川区にあり、設立は2019年。サステナビリティ情報の開示支援に特化し、ESG・サステナビリティに関する専門メディア「ESG Journal Japan」やコンサルティングサービスを提供しています。これらの取り組みにより、企業の持続可能な成長を支援しつつ、社会全体に貢献することを目指しています。
まとめ
シェルパの最新の資金調達は、サステナビリティの重要性が高まる現在のビジネス環境において、企業が持つべき責任を果たすための重要な一歩です。SmartESGのさらなる発展により、企業のESG情報開示が円滑に進むことが期待され、今後の展開に注目です。