新たな認知症診療のステージへ
最近、認知症診療の分野は急速に変化しています。特に、2023年に発売された疾患修飾薬である『レカネマブ』により、軽度認知症障害(MCI)の治療に新たな可能性が広がりました。この薬は、抗アミロイドβ抗体薬に属し、これまでは治療対象外だったMCIにも対応が可能になりました。
1. 認知症とMCIの現状
厚生労働省の最近の報告によれば、認知症の発症率は減少傾向にあるものの、MCIは増加しているとのことです。このような状況から、早期の診断と適切な治療が求められています。特に、MCIの兆候が見られる患者に対して、早めに介入することが認知症の進行を食い止める鍵となります。
2. 認知症予防の重要性
MCIに対する治療が可能になる一方で、抗アミロイドβ抗体薬の対象外となる場合も少なくありません。そうしたケースでは、認知症予防の対策が特に重要となります。厚生労働省の考察文では、成人の喫煙率が減少し、高血圧や他の生活習慣病への対策が効果を表していると指摘されています。これにより健康意識が高まり、結果的に認知症の発症が抑えられているとしています。
3. オンラインセミナーのご案内
株式会社グッドサイクルシステムは、2024年9月19日(木)19:25から21:00の間、薬局経営者や薬剤師向けにオンラインセミナーを開催します。今回の講師には、日本認知症予防学会の代表理事である鳥取大学医学部の浦上克哉教授をお招きし、「新たなステージに入った認知症診療」をテーマにご講演いただきます。
参加費は無料ですが、研修認定を希望する方には単位が発行されます。
セミナーはZoomを通じて行われ、申し込みを行った方には視聴用のURLが送信されます。関心のある方は、ぜひお申し込みください。
4. 会社情報
有効な治療や予防策を広める取り組みとして、グッドサイクルシステムは独自に開発した『スマート薬歴GooCo DX』を通じて、薬局経営者や薬剤師の支援を行っています。このシステムは、レセプト、薬歴、在庫を一元化したクラウドシステムで、薬局業務のデジタルトランスフォーメーションをサポートします。
5. まとめ
認知症診療が進化する中、薬剤師の役割はますます重要になっています。最新の研究や治療法に基づいた知識を身につけることは、患者さんの生活の質を向上させるためにも欠かせません。今回のセミナーは、その一助となる貴重な機会です。多くの方のご参加をお待ちしております。