65周年へ向け交流加速！高山とデンバーの姉妹都市提携、市民訪問団が岐阜へ

岐阜県高山市とアメリカ合衆国コロラド州デンバー市は、来年で姉妹都市提携65周年を迎えます。この節目を前に、デンバー市から市民訪問団が11月7日から11日までの日程で高山市を訪れ、活気あふれる交流を繰り広げました。

訪問団は「デンバー高山姉妹都市委員会」のメンバーと一般公募で選ばれた20代から70代までの7名で構成され、高山・デンバー友好協会との交流や、地元の飛騨家具製作会社の見学、さらには日本の伝統文化である着物や茶道の体験など、盛りだくさんのプログラムに参加しました。

11月8日には、田中明高山市長を表敬訪問。田中市長は、若い頃からデンバー市と関わりがあり、何度か訪問した経験を持つだけに、今回の訪問団との交流を大変喜ばれていました。

田中市長は表敬訪問で「前デンバー市長であるハンコックさんは、最初の高校生派遣プログラムで高山を訪れた方です。デンバーでの私の最も心に残る思い出は、人々の優しさや美しい自然です。来年夏には、姉妹都市提携65周年を記念した市民ツアーを企画し、デンバーを訪れて、市民同士の交流をさらに深めたいと考えています」と力強く語りました。

訪問団を代表してフリーダ・レバインさんは、「高山市は美しく、大好きな場所です。2年前に一度訪れてその素晴らしさに感動し、今回再び訪れることができて本当に嬉しいです。今後も長く続く交流を願っています」と、喜びと今後の友好関係への期待を述べました。

デンバー市は標高約1600メートルに位置する「マイルハイシティ」として知られ、ロッキー山脈の麓に広がる、近代的な街並みと豊かな自然、そして西部開拓時代の歴史的建造物が調和した魅力的な都市です。

一方の高山市は、飛騨地方の中心都市として、伝統的な町並みや木造建築、そして飛騨高山独自の文化を誇ります。両市は、昭和35年（1960年）に姉妹都市提携を締結して以来、実に60年以上にわたり、文化交流や市民間の友好を育んできました。

今回の訪問団の交流は、その歴史と伝統を未来へと繋ぐ重要な一歩となりました。着物姿で高山陣屋をバックに記念撮影をする訪問団の姿は、両市の友好関係がこれからも長く続くことを象徴しているかのようでした。飛騨家具製作会社の見学では、熟練の職人による技に感嘆の声を上げていました。

65周年を迎える来年には、さらに盛んな交流が期待されます。両市の友好関係は、これからも多くの市民の記憶と心に刻まれ、発展していくことでしょう。