2025年内定式、約9割がリアル開催
株式会社学情が行った調査によると、2025年4月入社の内定式をリアル形式で実施する企業が87.4%に上り、約90%が対面での集まりを選ぶことが分かりました。この選択の背景には、対面によるコミュニケーションの重要性が大きく影響しています。
リアル開催の理由
「社風やカルチャーを感じてほしい」という意見が多く見られ、内定式の場を通じて学生には企業の雰囲気を実感してもらうことが重視されています。また、同期同士の交流の場としてもリアル開催が不可欠だと考えられています。オンライン活動が近年の就職活動に定着している中でも、顔を合わせることには特別な意義があるようです。特に、昨年までオンライン開催が主流だった企業からは「内定者同士のつながりを促進するため」のリアル開催希望が寄せられました。
企業の意見を例に挙げると、参加者が感じる節目の重要性や、大学生活をコロナ禍で過ごしてきた世代への配慮も指摘されています。「リモートでの選考を経たからこそ、一度は会社を訪れる機会を設けたい」との声も強く、内定式の意義がますます高まっていることを示しています。
内定式での交流内容
内定式で実施される内容として最も多かったのが「社員と交流できる」という項目で、59%を占めています。続いて、34%が「同期同士で体験できる」との回答がありました。企業側は「若手社員との交流を通じて働くイメージをもってもらいたい」と考えており、より多くの対話や体験を通じて企業理解を深めようという姿勢があります。これにより、入社意欲を高める狙いもあるようです。
特に「内定者同士での顔合わせ」を重視する声が多く、リアル開催の重要性が再認識されています。対面でのコミュニケーションを通じて不安を解消し、より良い関係構築を目指す姿勢は、今後の採用活動に影響を与えるでしょう。
内定者フォローの活動
内定者のフォローアップ活動としては「懇親会の実施」が65.5%に上り、続いて「面談の実施」が50.4%という結果も出ています。このような活動を通じて、「内定辞退を防ぎたい」との声が多く、内定者とのコミュニケーションを定期的に持つことで安心感を与えようという企業の工夫が見られます。オンライン形式での参加が可能な懇親会も実施されており、リモートでも関係構築が行えるよう工夫されています。
調査背景
この調査は2024年の8月30日から9月13日にかけて、株式会社学情が企業の人事担当者を対象に行いました。有効回答数は661件で、調査の結果は企業の内定式の新たな動向を明らかにしました。2025年に向け、内定者に対する企業のアプローチがリアル重視の方向へ傾いていることが、この調査を通じて明らかになりました。
株式会社学情は、若手社会人や学生の転職・就職活動を支援する企業であり、今後も新たなサービスを提供し続ける方針です。彼らの取り組みは、次世代の働き手に多様な選択肢を与えることで、社会全体に貢献することを目指しています。