メタバースクリエイターズ、資金調達とVRChat提携で世界展開へ！日本発コンテンツでグローバル市場へ挑戦

メタバースクリエイターズ、世界進出に向けた新たな一歩

日本のメタバースクリエイター集団である株式会社メタバースクリエイターズが、世界展開に向けて大きく動き出しました。Delight Venturesからのプレシードラウンドによる資金調達と、メタバースプラットフォーム大手VRChatとの公式パートナーシップ締結という、大きな2つの発表です。

資金調達でコンテンツ制作を加速

今回の資金調達は、同社のビジョンである「日本から世界へ羽ばたくクリエイターとコンテンツを生み出す」を実現するための重要な一歩となります。調達した資金は、オリジナルコンテンツの創出と、企業や自治体との協創によるコンテンツ開発に充てられます。2024年までに100以上のコンテンツを制作し、所属クリエイターを200名に拡大するという、野心的な目標を掲げています。

Delight Venturesの南場智子氏は、メタバースクリエイターズの代表取締役である若宮和男氏の事業経験とアート思考を高く評価。日本のクリエイターを世界に送り出すという同社の熱意に共感し、投資を決めたとコメントしています。

VRChatとの提携でグローバル展開を強化

メタバースクリエイターズは、VRChatとの公式パートナーシップ契約締結により、VRChatを活用したメタバースイベントの開催や、商業コンテンツの企画・制作が可能になります。VRChatは世界最大級のソーシャルVRアプリであり、多様な国籍のユーザーが集まるグローバルなプラットフォームです。この提携によって、同社は日本の文化資源を活かしたコンテンツを世界に向けて発信し、ワールドやアバターの制作・展開・販売を強化していきます。

日本の隠れた文化資源を世界へ

メタバースクリエイターズは、アニメやマンガにとどまらず、日本にはまだ世界に知られていない魅力的な文化資源やコンテンツ資源が数多く存在すると指摘しています。北海道ニセコ町のように、海外の視点から日本の隠れた魅力が再発見され、高い付加価値を生み出す事例も出てきています。

同社は、平均年齢80歳のバーチャルアイドル「メタばあちゃん」とのコラボレーションを発表しており、すでに海外に多くのファンを持つなど、その可能性を示しています。

今後の展望

資金調達とVRChatとの提携を弾みとして、メタバースクリエイターズは、日本発のオリジナルコンテンツと、企業・自治体との協創コンテンツを世界に向けて発信していきます。「日本ならではのコンテンツ」をグローバル市場に展開し、日本のクリエイターの認知度向上と、インバウンド・越境ECの促進にも貢献していくことを目指しています。