業務効率化とコミュニケーションの強化
株式会社ヌーラボのプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」が、NECフィールディング株式会社に導入され、業務効率とコミュニケーションの改善に寄与しました。本記事では、その具体的な効果と今後の展望について詳しく見ていきます。
導入の背景
NECフィールディングは、全国に5,000人以上のエンジニアを抱えるICT製品の保守・運用支援の専門集団です。2021年に、同社は29年にわたって使用していた保守作業支援システムの更新を決定し、「CS-Force」と名付けた大型プロジェクトを開始しました。しかし、プロジェクト開始早々、コロナ禍の影響でリモートワークへと移行せざるを得なくなり、従来の管理方法が機能しなくなってしまいました。混乱を招く状態では、各部署の担当者がITに不慣れであったため、情報の分断がさらに進行しました。
そこで、NECフィールディングは、情報を一元化し、リアルタイムで共有することができる「Backlog」の導入を決定しました。これにより、プロジェクトの透明性を確保し、全員が同じ目標に向かって進むことが可能となりました。
Backlogの効果
1. 情報の一元管理
「CS-Force」プロジェクトでは、ユーザーストーリーをBacklogに登録することで、機能要望や改善提案の採取から背景、効果、優先度、実装条件などを明確化。こうした仕組みによって、プロジェクトの進行状況を誰でも一目で確認できるようになり、混乱や属人化の問題を回避しました。さらに、シンプルな階層構造が関係者の連携をスムーズにし、全体を俯瞰しやすくしました。
2. 直感的なUIでの社内全体への浸透
Backlogは、操作が簡単で直感的なUIを持つため、ITに不慣れな業務担当者も容易に課題を登録・更新できるようになりました。チーム内では、「誰が最初に課題を登録するか」という競争が生まれるなど、プロジェクトへの積極的な参加が促進されました。
3. 他業務への拡大活用
CS-Forceプロジェクトにとどまらず、Backlogは障害管理にも利用されています。以前はExcelで管理されていた障害リストもBacklogに移行され、各種情報が一元管理されることで、コミュニケーションが円滑になりました。
プロジェクト管理の変化
NECフィールディングの川尻氏は、「Backlog導入後、プロジェクト管理が『楽しくなり』、部署間の相談も増えた」とコメントしています。現在、10以上のプロジェクトでBacklogが利用されており、属人化からの脱却が進んでいます。このような流れを受けて、業務改善の進展が感じられ、効率化も著しく進んでいます。
今後の展望
労働人口の減少が続く中、企業においては多様なチーム編成が求められています。ヌーラボは、他業種・職種でのチームワークを管理する重要性がますます増すと考えています。今後も多様なニーズに合わせたBacklogの機能改善に注力し、効率的な協働環境を提供していくことを目指しています。
「Backlog」について
「Backlog」は、使いやすさと豊富な機能が特徴のプロジェクト管理ツールです。Wiki、Git、ガントチャートなどの機能を搭載し、無制限にメンバーを招待できる点が魅力です。2005年のリリース以降、世界中の140万人以上のユーザーに利用されています。さらなる情報は、
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まとめ
NECフィールディングのBacklog導入は、業務効率の改善とチーム間の連携強化を実現しました。今後もこの取り組みを通じて、コミュニケーションが円滑で効率的なプロジェクト管理へと進化していくことでしょう。