日本の伝統芸能を未来へつなぐ「CHIKIRI PROJECT」
日本の伝統芸能に根ざした「CHIKIRI PROJECT」が始まりました。このプロジェクトは、130年以上にわたり受け継がれてきた技術や美意識を現代に生かし、新たなプロダクトを通じて伝承していく試みです。この新しい取り組みは、職人の情熱と文化の深さをもとに、私たちの日常生活に彩りを加えることを目指しています。
伝説の舞台大道具会社とのコラボレーション
「CHIKIRI PROJECT」は、明治19年に設立された金井大道具とのコラボレーションで誕生しました。この会社は、歌舞伎を中心に日本各地の主要な劇場で舞台大道具を制作してきた歴史があります。職人の熟練した技術と美術製作に寄せる情熱を、次世代へと繋げるために、今回のプロジェクトには特別な意味があります。特に、伝統芸能の「色」を大切にし、それを表現するプロダクトに取り組んでいます。
伝統の色彩を現代に生かしたプロダクト
プロジェクトでは、伝統的な調色技術を用いた3つのプロダクトを開発しました。まず一つ目は、舞台で使われる背景画をモチーフにしたアートピース「Theater back」です。この作品は、本物の絵師が手がけたもので、それぞれの背景が持つ独自の色彩と形を感じ取ることができます。
二つ目は、自宅で日本の伝統的な色彩を楽しめる「Japanese Color Palette」。この塗料セットは、100年以上にわたって職人の手から手へ受け継がれてきた調色技術を基にしたもので、生活や文化に根付いた色を再現しています。オーストラリアの塗料メーカー「Haymes PAINT」との共同作業で完成しました。
三つ目は、ペイントや組み立てを楽しむ「Kids Chair “PALETTE”」。この椅子は、子供たちが自由に自分の手で作り上げる楽しさを提供し、思い出とともに長く使えるアイテムです。小さなシェルフとしても活用でき、室内のインテリアとしても魅力的です。
自分だけの価値を具現化
自分自身の手で作り上げたものは、単なる商品以上の意味を持つと考えられています。そこで、それぞれのプロダクトには、自由に使い、飾ることのできる余白を残しました。これにより、使う人が自分の気持ちを込めながら楽しめる仕掛けになっています。こうして生まれる体験が、プロダクトに対する愛着へと繋がることでしょう。
「CHIKIRI PROJECT」は、伝統芸能の深い美しさを日常に取り入れることで、現代における芸術の可能性を広げていきます。このプロジェクトが、私たちの生活を豊かに彩ってくれることを期待しています。
詳しい情報や商品購入については、公式オンラインストアやInstagramをご覧ください。