Industry Alphaの新たな挑戦
東京都板橋区を本拠地とするIndustry Alpha株式会社が、経済産業省の「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択されました。この事業は、2025年8月1日から始まり、シンガポール、マレーシア、タイという東南アジアの国々での工場や倉庫における搬送ロボット管理システムの展開を目指しています。
背景と目的
東南アジアは製造業と物流において急速な変革が求められていますが、依然としてデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでおらず、現場のスマート化は今後の大きな課題です。そこで、Industry Alphaが提供する搬送ロボット管理システム「Alpha-FMS」の導入によって、この課題を解決する一助となることを目指しています。この補助事業は、東南アジアの製造・物流現場でのDXを促進し、現地のニーズを満たす重要な機会となります。
Industry Alphaは、日本国内で培った「Alpha-FMS」の優れた技術を活かし、デファクトスタンダードの確立を図ります。さらには、現地の市場獲得を見据えた初期投資を軽減する助けとなることで、東南アジアの産業発展にも寄与します。
渡辺代表のコメント
代表取締役の渡辺琢実は、「今回の採択は非常に嬉しく、気持ちを引き締めています。この機会をいただけたことに心から感謝しています」と語っています。彼は、Industry Alphaの搬送ロボット管理システムが、多様なAMR(自律走行ロボット)や周辺設備を統合的に管理できる高い拡張性を持ち、その評価は日本国内に留まらず、海外でも着実に広がっているとしています。
「この採択を契機に、日本の先進技術を東南アジア市場に合わせて展開し、現地の産業発展に貢献したい」と渡辺は強調しました。
グローバルサウス未来志向型共創等事業補助金
この補助金は、グローバルサウス地域に存在する課題を解決し、その市場の成長を促すことを目的としています。これにより、日本の経済安全保障や国内のイノベーション創出を支援し、さらには海外展開への道を切り拓くための事業実施可能性調査や小規模な実証の実施に必要な費用の一部を補助します。
会社について
Industry Alpha株式会社は、工場や倉庫のスマート化に特化したスタートアップです。同社は、低床型のAMRやFMSなど、ハードウェアとソフトウェアの両面で独自の設計・内製を行なっており、多くの大手製造・物流企業から高い評価を受けています。技術者や専門家による開発を通じて、スマート工場・スマート倉庫の実現に向けて日々取り組んでいます。これにより、日本の製造・物流業に対して重要な貢献を果たしています。
これからの業務において、東南アジア市場への展開はIndustry Alphaにとって重要なステップであり、これによって地域の産業の発展・革新に寄与することが期待されています。今後の進展に目が離せません。