「ウッドデザイン賞2022」が新たな顕彰制度として始動
2022年6月20日より、新しく生まれ変わった『ウッドデザイン賞2022』への応募受付がスタートしました。この賞は、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」や「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成を目指し、日本の豊かな森林資源を活かした地域創生に貢献することを目的としています。特に、農山村地域における木材の利用が重要視されており、コロナ禍などの影響で、木材需要が減少し「ウッドショック」が起きる中、国民の関心も高まっています。
「ウッドデザイン賞」とは
この賞は、木を活かした建築や空間、製品、活動、研究などの良い実践を広く募集し、その成果を国内外にアピールするプログラムとして、2015年度に設立されました。すでにこれまでに1,656作品が受賞しています。この顕彰制度は、専門家による審査が行われ、審査委員長にはプロジェクト・デザイナーの赤池学氏が名を連ね、統括審査委員には建築家の隈研吾氏が参加しています。
2022年の新たな展開
今年度の応募期間は6月20日から7月31日までで、特に注目すべきはSDGsへの貢献を目的とした新たな審査ポイントの設定です。以下の5つのポイントで各部門の審査基準が見直されました。
1.
時代に合った3部門の審査ポイントの刷新
- ライフスタイルデザイン部門: 質の高いライフ&ワークスタイルを提案。
- ハートフルデザイン部門: Well-beingの実現が期待されるもの。
- ソーシャルデザイン部門: 地域の持続性を向上させる取り組み。
2.
新たに「技術・建材分野」を設立
- 木材利用の技術革新を広く募集。
3.
複数分野への応募が可能
- 一つの作品で、他の部門にもエントリーできる仕組み。
4.
複数の最優秀賞を選定
- 各テーマごとに特別賞も設ける予定。
5.
エントリー料の導入
- 第二次審査進出の作品にはエントリー料が必要(詳細は公式サイトに記載)。
オンライン説明会も開催
応募に際して、制度の詳細や変更点について説明する「オンライン説明会」が開催されます。
- - 日時: 2022年6月27日(月)
- - 申込方法: 公式サイトにて事前登録が必要。
受賞発表と展示
受賞結果は10月に発表され、最高の栄誉である最優秀賞などは国最大の環境展示会『エコプロ2022』で表彰式が行われる予定です。受賞作品は展示され、多様な社会課題に木材利用を通じてアプローチする様子が発信されます。
ぜひ、あなたのアイデアを応募してみてください
ウッドデザイン賞は、木材を使った新たな取り組みを評価するためにオープンなプラットフォームです。過去の受賞作品も公式サイトに掲載されており、具体的なアイデアやプロジェクトの参考になります。木材利用のイノベーションを期待される今年の『ウッドデザイン賞2022』に、ぜひご注目ください!
詳細および応募要項については、公式ウェブサイトをご覧ください。
ウッドデザイン賞 公式サイト