女性の財布選びに見る世代別の嗜好と予算傾向の実態
近年、ファッションアイテムの中でも特に注目を集めるのが『財布』です。財布は機能性だけでなく、持つことで自己表現ができる重要なアイテムでもあります。それゆえ、女性たちの財布選びにおける嗜好もさまざまです。今回は、539名の女性を対象に行ったアンケート調査の結果を基に、世代別の財布に対する嗜好や予算傾向を深掘りしていきます。
1. ハイブランド財布の所有率
調査によると、全世代の女性の約25%〜35%がハイブランドの財布を持っていることが分かりました。ルイ・ヴィトンやグッチ、シャネルなど、さまざまなブランドの財布がある中で、年齢層の違いによる差は見られませんでした。意外にも、年代が上がっても必ずしもハイブランドへの支持が強まるわけではない点が、興味深い結果といえます。
2. 財布にかける予算
財布にかける予算については、全ての年代において「3万円以下」が主流で、半数以上の女性がこの価格帯で財布を選んでいました。実際、10,000円〜30,000円の範囲で購入している女性が多く、特に20代後半から40代の女性にはやや高額財布を選ぶ傾向があることが見えてきました。しかし、年齢を重ねるごとに予算が上昇するわけではないという傾向も顕著でした。
3. メインで使用される財布のサイズ
使っている財布の形式は、圧倒的に『長財布』が人気で、全世代の半数以上がこのタイプを選んでいます。その次に多いのが二つ折り財布ですが、実はコンパクトな三つ折り財布は特に若い世代で多く使われていることが分かりました。財布もデジタル化の波の中で選ばれ続けていますが、実際にキャッシュレスの普及が進む中でも、財布を手にする女性が多いことが示されました。
4. 人気の口タイプ
財布の口タイプに関する調査では、「かぶせ蓋」と「ラウンドファスナー」が圧倒的な人気を誇っていました。一方、最近登場したL字型の財布は、まだその浸透度は低いようです。このことからも、長い間親しまれたタイプが今でも多くの支持を集めていることがうかがえます。
5. 財布のカラーの嗜好
全世代の女性の財布で特に人気があるカラーは黒系と茶系です。この他の色に関しては、さまざまなバリエーションが選ばれているが、特定の色が飛び抜けて人気を持つわけでもありません。ただし、20代の女性においては、ピンク系が黒系や茶系と同様に好まれています。この結果からも、世代による微妙な色の嗜好やトレンドが反映されていることが見受けられます。
6. 複数の財布を使うかどうか
財布の使い分けに関しては、年齢が上がるにつれて複数の財布を使い分ける女性が増える傾向がありました。特にTPO(時間・場所・場合)に応じて使用する財布を意識する層が増えることで、使い分ける派が徐々に増加しているという点が見えました。
結論
これらの調査結果から見えるのは、世代を問わず女性たちは財布選びにおいてあまり大きな嗜好の変化がないということです。さらに、いくらキャッシュレス社会が進んでも、財布自体が依然としてファッションアイテムとしての重要な地位を保っていることが確認されました。いまや、多様な価値観が広がる時代だからこそ、財布の選び方や使い方は女性たちの個性を反映するものとして、今後も注目され続けるに違いありません。
調査概要
- - 調査主体: FASHIOMAGA(ファショマガ)
- - 調査方法: クラウドソーシングサイト上のアンケート
- - 調査対象: クラウドソーシングサービスに在籍する539名の女性
- - 実施期間: 2021年1月16日〜2021年1月17日
本情報は、個々の消費者の財布選びに役立つだけでなく、アパレルメーカーの商品開発にも有用なインサイトを提供するかもしれません。財布選びには深い嗜好と個性が反映されていることを肝に銘じておきたいですね。