親子で学ぶ力の大切さ
2025年の春、新たな絵本『たんぽぽのねがいごと』が出版されます。この作品は、子供たちに「自分で考え、行動すること」の大切さを伝え、親子で一緒にその意義を感じることができる内容です。著者でアーティストのサリー・ソウェル・ハンが描く物語は、今の日常の中で立ち止まり考えることの重要性を教えてくれます。
物語の概要
この絵本では、主人公の少女エイプリルが登場します。エイプリルは灰色の街に暮らし、周囲が忙しすぎて、誰もが立ち止まって周りを見渡す余裕がなくなっていることに気付きます。そんな中、「どうすれば街がもっと色鮮やかになれるのか?」との疑問を抱き、おばあちゃんからの教えをヒントにしながら、街の人々にアプローチをしていきます。エイプリルが導き出す計画とは、一体どういったものなのでしょうか?
本書は、誰もが忙しい現代社会において、子供たちが問題を意識し、自分自身でアクションを起こすことができる可能性を教えてくれます。色彩豊かな絵と共に、エイプリルの行動がどのように周りに影響を与えていくのか、親子で議論しながら読み進めることができる作品です。
アーティストの背景
サリー・ソウェル・ハンは、韓国系オーストラリア人のアーティストで、シドニーで人生の大半を過ごし、現在は韓国の巨済島に住んでいます。彼女の作品は多くが手描きと手塗りによるもので、独特の温かみが感じられます。彼女は、2023年CBCA新人イラストレーター賞を受賞しており、絵本としては本作が初めての邦訳になります。
読み聞かせにも最適
『たんぽぽのねがいごと』は、テキストが少なく大きな文字を使っているため、読み聞かせにも最適です。総ルビが付いているため、小さなお子様でも安心して楽しむことができるでしょう。親子で一緒に読んで、登場人物に感情移入し、自分たちも何ができるかを考えるきっかけになることでしょう。
書籍情報
- - タイトル: たんぽぽのねがいごと
- - 著者: サリー・ソウェル・ハン/文・絵
- - 訳: 島津やよい
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 発売日: 2025年3月1日
- - ISBN: 978-4-7980-7459-7C8798
- - 販売場所: 全国書店、またはネット書店(Amazon、楽天ブックス等)
心を豊かにする絵本、『たんぽぽのねがいごと』をどうぞお楽しみに。親と子が一緒に成長できる大切な時間を提供してくれる一冊になっています。