沖縄初の電動モビリティメーカーが資金調達
沖縄県うるま市に本社を構える株式会社イメイドは、重厚な電動モビリティ市場で一際目を引く存在感を示しています。この度、J-KISS型新株予約権を利用した資金調達を発表し、今後の事業拡大に向けた第一歩を踏み出しました。
イメイドの代表取締役、伊口明高氏は、新株予約権の発行を通じて個人投資家7名から資金を調達し、さらには沖縄の製鉄業を支える拓南本社株式会社とも連携しました。これにより、合計5,900万円の資金を獲得し、シードラウンド全体では7,900万円に達したことになり、今後の展開に期待が寄せられています。
資金調達の背景
株式会社イメイドは、沖縄の地で電動モビリティの開発・製造を行う新興企業です。今回の資金調達は、地域の製造業振興に寄与するとともに、イメイド自身のさらなる成長を目指すものであり、モビリティの生産に必要な部品仕入れや、量産開発、人材採用、組織体制の強化といった多岐にわたる資金需要を賄う計画です。
この資金調達により特に注目されるのは、MaaS(Mobility as a Service)構築のための開発資金です。これは、効率的な交通インフラの構築を目指すもので、沖縄特有の地理的条件を考慮した新たな交通サービスの提供につながります。
地元企業との連携
イメイドは、沖縄県の製造業の代表格である拓南グループとの連携を強化し、製鉄技術やリサイクル技術を共有することで、新たな価値創造を目指しています。拓南本社の代表取締役社長、古波津昇氏は「沖縄発のモビリティとして、特に小規模離島や過疎地での生活に寄与する期待があります」とコメントしています。
製品と将来の展望
イメイドが開発中の公道仕様の8人乗り電動モビリティ「CV-8」は、すでに沖縄県内と本土の宇都宮市での実用化が進んでいます。特殊な環境に耐えうる設計がされており、日常使いが可能な製品としての完成度を高めています。
今後、イメイドはシードラウンドの資金調達を引き続き行い、さらなる進展を期待しています。沖縄の地から新しいモビリティの形を発信し、地域の交通問題の解決や、持続可能な社会の実現に貢献するビジョンを抱いています。将来的には、沖縄県全体がその恩恵を受けることが期待されています。
お問い合わせ先
事業内容や製品に関する詳細は、株式会社イメイドの公式ウェブサイトや、直接の問い合わせを通じて確認可能です。地域に根ざし、未来のモビリティ社会を形作るために、イメイドの挑戦に注目が集まります。