住民と共に創る新しいマンション管理の形
株式会社新都市生活研究所がスタートさせた「攻めのマンション管理」が注目を集めています。このサービスは、大規模かつ超高層のタワーマンションに特化し、住民同士のコミュニケーションを促進するために共用部を積極的に活用します。
現在のマンション管理の課題
1990年代の後半以降、タワーマンションの建設が盛んになり様々な共用施設が整備されました。しかし、時が経つにつれ、その施設は遊休化し、稼働率が低下しているのが現状です。この原因は、新築当初には立派な施設があっても、住民同士がそれを利活用し続けるための施策が不足していることにあります。この背景に対し、新都市生活研究所は新しいアプローチを提案しています。
サービスの内容とメリット
新都市生活研究所では、大規模なマンション管理組合と業務契約を結び、共用施設を活用した様々なイベントやサービスを提供しています。具体的には、以下のようなサービスを展開しています。
- - 料理イベント: 一流の料理人が住民のためにパーティースペースで料理を振る舞い、住民同士の交流の場を提供。
- - 講習会や試飲会: 酒蔵やワイナリーとの提携を通じて、専門家による講座を行い、試飲を通じた新しい発見を提供。
- - 音楽イベントとスポンサーシップ: 自社サービスを売り込みたい企業と連携し、音楽イベントなどを通じて居住者の生活に彩を加えます。
- - アート体験: 館内にアートを展示し、住民が様々なアート体験を享受できるスペースを提供。
これらのサービスは、単なる居住空間としての機能を超えて、住民にとって“楽しさ”を感じられる場へと変化させることを目指しています。
事業の第一弾:パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
新都市生活研究所が初めの契約を結んだのは、豊富な共用施設を誇る「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」です。このタワーマンションでは、キッチンやパーティースペース、スカイデッキなど、様々な施設を利用したイベントが今後予定されています。住民ニーズ調査を通じて、さらに多様な体験が提供されることが期待されています。
無償の業務委託契約
新都市生活研究所との業務委託契約は無償で行われており、紹介するサービス提供者から料金が徴収される仕組みです。このモデルは、管理組合や居住者にとって負担が少ないため、積極的な参加が見込まれます。
終わりに
株式会社新都市生活研究所が展開するこの新しいマンション管理サービスは、住民が楽しみを感じながら、お互いに交流できる場を設けることを目的としています。現在、東京湾岸エリアや武蔵小杉エリアをサービス提供地域として設定し、これからの展開が非常に楽しみです。住民、管理組合、サービス提供者の三者にとって有益な関係を築くため、今後も更なる成長が期待されます。