藤村女子中学・高等学校とマラナタ大学の連携
2025年10月6日、東京都武蔵野市の藤村女子中学・高等学校とインドネシアのMaranatha Christian University(マラナタ大学)は、教育連携協定を締結しました。この調印式は吉祥寺エクセルホテル東急で行われ、両校の関係者や駐日インドネシア共和国大使館の教育文化担当官が出席する中、国際的な教育の新たな道が開かれました。
連携の背景
藤村女子中学・高等学校は、英語の習得を単なる教科としてではなく、国際的なコミュニケーションの手段として捉えることを重視してきました。これまでも、短期語学留学を希望者に提供してきたものの、生徒たちからはより実践的な教育環境を求める声が多く寄せられていました。また、経済的な負担軽減も重要な課題として浮上していました。こうした状況の中、同校の英語プロジェクトチームが 東南アジアの国、インドネシアに注目しました。
マラナタ大学は、その人文学・創造産業学部、医学部、デジタルビジネス法学部など、多様な分野で高い教育を提供している大学です。藤村女子中学の関係者は、マラナタ大学の教育の幅広さと、その温かい校風に共感し、連携協定の締結に至ったのです。
具体的な連携内容
今回の連携では、主に以下の内容が中心に進められます。
藤村女子中学の生徒たちは、マラナタ大学への短期留学機会を得ることができます。このプログラムは、生徒たちの語学力向上だけでなく、異文化理解や協働性、表現力といった非認知的能力の育成を目指しています。
学生たちは、オンラインディスカッションや共同プロジェクトに参加し、国際的な視野を広げることが期待されます。
- - 将来的なインターンシップ受け入れ及び共同研究の検討
両校での共同研究やインターンシップの受け入れが今後の課題として挙げられています。
未来への展望
2025年8月には、すでにマラナタ大学の学生と藤村女子中高の生徒によるオンライン交流が始まっています。さらに2026年には、マラナタ大学の学生が藤村女子中高へインターンシップを行い、同年度の3月には藤村女子中高の生徒たちもマラナタ大学への校費留学を実施する予定です。このような経験を通じて、生徒たちは国際的な視点を持ったキャリア選択ができるようになるでしょう。保護者にとっても、安心して提供できる国際教育の機会が増えることから大きな期待が寄せられています。
調印式の詳細
式典が盛大に行われた日時は2025年10月6日、会場は吉祥寺エクセルホテル東急。出席者には、藤村女子中学・高等学校の高橋理事長、三井副校長、伊藤副校長、マラナタ大学のオリアス理事長、アリフ事務総長、フランス学長をはじめ、駐日インドネシア共和国大使館の教育文化担当官が名を連ねました。
式典では、両国の教育理念を尊重しつつ、協定書に署名が行われ、異文化教育や国際協力に向けた新たな363が切り開かれました。
関係者のコメント
藤村女子中学の高橋理事長は、「英語に触れ、学ぶ機会を生徒に提供し、グローバルな経験を積むことが重要である」と語り、マラナタ大学のオリアス理事長は「今回の合意は国際教育のスタートラインであり、実行に移すことが重要だ」と述べました。また、マラナタ大学のフランス学長は「長期のパートナーシップを築いていくことを希望し、国際的な学びの機会を提供し続けていきたい」とコメントしました。
藤村女子中学・高等学校とマラナタ大学について
藤村女子中学・高等学校
1932年に設立され、東京都武蔵野市吉祥寺に位置する女子校です。「多様な個性を輝かせ、熱量のある人間を育成する」を教育の理念として掲げています。
マラナタ大学
インドネシア・西ジャワ州バンドンにある私立大学で、1965年に医学部を基に設立され、現在は33のスタディプログラムを提供しています。国際的に評価される英文学プログラムを含む多様な学部を有し、教育環境の充実を図っています。
この新たな教育連携を通じて、日本とインドネシアの架け橋が生まれ、生徒たちの未来に多くの可能性をもたらすことが期待されています。