RIEDELの新技術『SAME™』が音声制作を変革
2024年9月にアムステルダムで開催されたIBC2024で、RIEDEL Communicationsが発表した新しい音声処理ソフトウェア『SAME™』は、放送音声のワークフローに大きな変革をもたらすことが期待されています。この革新的な技術は、自動化と柔軟性を兼ね備えたシステムで、制作現場のさまざまなニーズに対応します。
革新性と処理能力
『SAME™』は、最新の商用オフ・ザ・シェルフ(COTS)サーバー・クラスター技術を基盤にしており、比類ない処理能力を誇ります。音声制作における高度な要求に応えるために設計されており、30種類を超える音声処理ツールを搭載しています。自動レベリングやダイナミックイコライゼーション、さらに5.1アップミキシングやラウドネスメーターなど、プロの音声技師にとって有用な機能が満載です。
自動化を進めることで、音声制作の技術的な部分からクリエイティブな活動へと、より多くの時間を割くことが可能になります。Riedel Communicationsのシニア・プロダクト・マネージャー、ロジャー・ハイニガー氏は、「『SAME™』は、音声制作の新しいワークフローを実現します。技術にとらわれることなく、創造性に集中できる環境を提供します。」とコメントしています。
Audio Pilotによる全体視点の確保
『SAME™』には独自のAudio Pilot機能が搭載されており、音声技師は制作の進行状況を常に把握することができます。これにより、複数の拠点でのプロダクションも包括的に監視・管理が可能となります。手動での信号ルーティングが不要で、自動でモニタリングパスの切り替えが行えるため、音声技師は効率よく作業を進めることができます。
強力なリモート管理プラットフォーム『STAGE™』
また、RIEDELは新たに『STAGE™』という管理プラットフォームも発表しました。このプラットフォームは、プロトコルやIPに関する専門知識がなくても、高度な機材の設定を可能にし、運用の合理化に寄与します。リモート制作にも対応しており、業界最高のITセキュリティ規格に準拠しています。
この新システムにより、物理的な制約を超えた音声処理が可能となり、異なる制作場所間での迅速な切り替えが実現します。これにより、従来のモノリシックなシステムが陥りやすい処理リソースのボトルネックを解消することができます。
未来への期待
RIEDELの製品管理エグゼクティブ・ディレクターであるジェイク・ダッドソン氏は、「『SAME™』はオーディオ専門家によって設計された高性能なツールキットで、生まれ出るライブプロダクションのニーズに応えるものです。」と語ります。技術の進化により、オーディオ制作の新たな時代が到来しようとしています。
RIEDELの最新技術『SAME™』は、音声制作業界をよりクリエイティブに、そして効率的に変革するポテンシャルを秘めています。さらなる詳細は
RIEDELの公式ウェブサイトをご覧ください。