この春、関東の鉄道事業者13社が協力して「この春は、しまっていこう!キャンペーン」を実施します。昨年度に引き続き行われるこのキャンペーンは、主に、乗客による線路内への落とし物を防止することを目的としています。近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンなどの携帯品が線路内に多く落とされる事例が増えており、特に薄型や小型の物品は発見が難しいため、線路内での対応が遅れてしまうことがあります。このような状況は、乗客を待たせるばかりか、終電後の対応を余儀なくされることもあるのです。また、線路は非常に危険な場所であるため、絶対に降りず、何かを落とした場合は駅係員に連絡することが重要です。
キャンペーンの詳細
キャンペーンは2025年3月3日(月)から5月31日(土)までの間に実施され、参加する鉄道事業者はJR東日本を含む13社に及びます。鉄道利用者にメッセージをより効果的に伝えるために、以下のような施策が取り入れられます:
1.
駅でのポスター掲示
駅構内に掲示されるポスターには、落とし物防止のための注意喚起のメッセージが掲載され、目を引くデザインで乗客の注意を促します。
2.
駅・列車内での動画放映
キャンペーン期間中、駅や列車内で流れる動画には、落とし物防止の重要性を訴える内容が盛り込まれており、視覚的にも訴求力を高めています。
3.
駅・列車内での放送
定期的な放送により、乗客に対して注意喚起が行われ、日常的に意識を持ってもらえるよう努めています。
4.
WEB広告の配信
オンラインでもキャンペーンを展開し、広く情報を発信することで利用者の目に留まりやすくしています。
これらの施策を通して、利用者がより安全かつ快適に鉄道を利用できるよう、事業者は引き続き努力していく方針です。
キャンペーンのコンセプト
このキャンペーンのコンセプトは、野球用語の「しまっていこう!」に由来しています。このフレーズには、心を引き締め、しっかりと物をしまうことを呼びかける意味が込められています。特に、列車の乗降時には「歩きスマホ」や「ワイヤレスイヤホンの付け外し」に注意し、持ち物をカバンやポケットにしっかりと収納することが重要です。これにより、落とし物を減らし、より安全な移動を実現することが期待されています。
駅や列車を利用する全ての人々にとって、交通の安心・安全は欠かせない要素です。このキャンペーンを通じて、利用者同士が協力しながら、より快適で安全な交通手段を楽しめる社会を築いていきたいと考えています。