昆虫と下水処理技術
2025-10-30 11:05:05

昆虫による新しい下水汚泥処理技術の研究が始まる!

昆虫による下水汚泥処理の新技術



水ing株式会社と株式会社スーパーワームが共同で、下水処理場で発生する汚泥を昆虫を用いて資源化する新しい技術の研究を始めます。この共同研究は2025年10月1日から開始され、汚泥の減容効果とともに、昆虫が体内に蓄積する油脂やタンパク質の資源化可能性を探ることを目的としています。

新技術導入の背景


日本政府は持続可能な航空燃料(SAF)の導入を進めており、2030年までに相当量の原料油が必要となっています。しかし、現在の状況では供給量が目標の7倍以上不足しています。このため、環境への負担が少ない昆虫由来の燃料源への関心が高まっています。これに伴い、下水処理場での汚泥処理は従来の焼却や埋立という方法から、より持続可能な方法へと移行すべき時期に来ています。

下水処理場から出る汚泥は、これまで焼却して処理する必要がありました。しかし、このプロセスには多くのエネルギーがかかり、CO₂の排出という環境問題も引き起こしています。埋立に関しても土地利用の問題が横たわっています。これらの課題を克服するため、昆虫を活用した新しい汚泥処理技術の社会実装とエネルギー資源の創出を目指すことが重要です。

研究の内容


本研究では、水ing株式会社が管理する下水処理場から脱水汚泥を収集し、スーパーワーム社が育成するスーパーワームとミルワームに与え、その効果を検証します。

1. 減容効果: 昆虫がどの程度汚泥を食べ、分解できるのかを調査します。
2. 資源化の可能性: 昆虫の体内に蓄積される油脂(バイオ燃料原料)やタンパク質(飼料原料)の量を測定します。
3. 実用性: 大規模に運用するためのコスト、スペース、そして運用条件を検討します。

この新技術により、通常は廃棄される汚泥が、バイオ燃料や飼料、肥料として再利用される新たな可能性が広がります。研究は2027年3月末まで続く予定です。

企業の役割


スーパーワーム社は、昆虫の飼育試験やその成長を通じた減容効果、油脂の蓄積量を評価します。
水ing株式会社は、下水処理場からの脱水汚泥の収集を行い、実証試験の調整と支援を担当します。

期待される成果


スーパーワーム社の代表取締役古賀勇太朗氏は、昆虫の分解と変換能力を生かし、有機性廃棄物を持続可能な資源に変えることに取り組んでおり、水ing社との連携が嬉しいと述べています。昆虫と微生物の力を合わせ、社会的課題に対応する新たな資源循環モデルを作り上げる所存です。

また、水ing株式会社の島村和彰氏も、下水汚泥をエネルギー資源に転用する新しい社会システムの構築に挑戦し、廃棄物管理に新たな選択肢を提供することを目指しています。

結論


今回の共同研究は、昆虫の利用がもたらす新しい可能性を示すものです。最新の技術を用いた循環型経済の実現に向けた一歩がここにあるのです。


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会社情報

会社名
水ing株式会社
住所
東京都港区東新橋1-9-2汐留住友ビル27階
電話番号

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