口蓋裂や機能性構音障害の理解を深めるオンライン講座
今般、口蓋裂や機能性構音障害にフォーカスしたオンライン講座が開催されます。本講座は、これらの問題に向き合う方々が必要とする知識や訓練方法を学べる貴重な機会を提供します。
講座概要
講座は2つのセッションから構成されており、基礎編と訓練編が用意されています。まず、10:00から11:30までの基礎編では、口蓋裂に関する基本的な知識を習得します。このセッションでは、口蓋裂の発生や手術についての理解を深め、鼻咽腔閉鎖機能や異常構音の音声サンプルも聴くことができます。
午後には、13:00から14:30までの訓練編があります。このセッションでは、機能性構音障害や口蓋裂に対する構音訓練の方法を解説します。参加者は具体的な訓練手法を学ぶことで、現場での実践に役立てることが可能です。
対象
この講座は、口蓋裂のお子さんに関わる方々や、小さなお子さんと関わる機会のある保育士、教育者、医療従事者など、幅広い方々を対象としています。言語聴覚士や保健師、心理職の方々もぜひ参加を検討してください。
講座の詳細と申込み方法
詳細については、関連ブログおよびPeatixでの申し込みをご覧ください。
構音障害について
構音障害とは、発音が明確でない状態を指します。多くの場合、小学生になると自然に改善されることが多いですが、持続する場合や発音に特徴が付いてしまうこともあります。赤ちゃん語や異常構音が長引くと、社会的な困難をもたらす可能性があります。完全に自然に改善されるとは限らないため、適切な専門的サポートが必要となることもあります。特に異常構音は、時に病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
言語の発達には個人差があり、周囲と比較して遅れを感じることもありますが、そのまま様子を見る行動が必要なサポートを遅らせてしまうこともあります。これが病気の発見遅延や子ども本人の悩みを引き起こすことにも繋がります。支援者が適切に「構音障害」や「異常構音」について理解し、迅速に専門家と連携できる環境を整えることが求められます。
異常構音の例
異常構音にはいくつかのタイプがあります。
声門破裂音
のどの奥で作られる音で、咳払いに近い音が聞こえる。
鼻咽腔構音
鼻から空気が漏れて発音される誤りで、特定の音が「くん」に近く聞こえることがあります。
口蓋化構音
特定の音が変化し、特に口蓋裂術後に多く見られることがあります。
側音化構音
音が口の側から出ることにより生じる発音のゆがみです。
咽頭破裂音・摩擦音
咽頭部で作られる独特な音や破裂音が含まれ、鼻咽腔閉鎖機能不全の影響で発生します。
団体概要
一般社団法人ことばサポートネットは、言語や発音の課題を抱える方々に向けて、言語聴覚士による支援を随時行っています。個別相談や発音練習、保護者や専門職を対象とした講座を主にオンラインで提供しています。詳細については、公式ウェブサイトでご確認ください。具体的な悩みを持つ多くの方々に寄り添った支援を目指しています。
ウェブサイト:
ことばサポートネット