シン地方DAOとPicTréeの新しい協力関係
札幌市を拠点に、プラットフォーム型の地方創生に力を注ぐ株式会社あるやうむ。ここで進行中のプロジェクト、シン地方DAOは、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(DEA)と東京電力が共に開発したアプリ『PicTrée(ピクトレ)』を地域活性化の一環として推進しています。このアプリは、電柱を撮影し、そのデータをインフラの保守点検に活用するという斬新なコンセプトを持っています。
PicTréeとは何か?
PicTréeは、『歩いて、撮って、地域を支える』という楽しみながら社会貢献ができるゲームです。プレイヤーは日常生活の中で電柱を撮影することで、地域のインフラ管理に貢献します。この活動により得られたデータは、電力会社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として利用されます。
このプロジェクトは、昨年の7月12日に北海道でのキックオフイベントから本格的に始まりました。イメージキャラクターに選ばれた旅嬢saoriさんが、函館市長にアプリの魅力を直接伝える姿が印象的です。このイベントを契機に、地域と市民が一つの目標に向かえる新しい試みがスタートしました。
参加型のインフラDX
7月26日からは、岩手や宮城、福島、新潟といった地域をターゲットにした新たな『電柱合戦』も始まり、参加者は毎朝の早い時間から撮影を楽しむことができるようになっています。地元の方々は、このフレキシブルなスケジュールを利用して、早朝観光と組み合わせて楽しむケースが増加しています。
特に、電柱撮影を通じて新たな地域の魅力を再発見することは、地域活性化において非常に重要な要素です。シン地方DAOの活動は、こうしたコミュニティ参加を通じた地域の再発見に寄与しているといえるでしょう。
移り変わる地域活性化のメソッド
シン地方DAOとPicTréeは、ただのアプリとDAOではなく、地元の人々がそれぞれの役割を持ち、地域を豊かにするために協力し合うしくみを築いています。代表の畠中博晶氏は、「NFTを通じた地方創生」を掲げ、地域の魅力を再発見するプラットフォームとしての役割を果たしています。ここでは、 NFTが地方創生にどのように貢献できるのかが模索されています。
結びに
このように、シン地方DAOとPicTréeがともに展開するプロジェクトは、ゲームを通じただけでなく、地域における市民の参加を促し、インフラ点検を活用した新しいモデルを構築しています。これは、地域の未来を見据えた斬新な試みであり、他の地域にも広がる可能性を秘めています。今後の展開が非常に楽しみで、こうした新しい道を切り開いていくことが地域活性化にとって重要な手段となるでしょう。