下水道工事の新手法
2024-09-06 16:30:13

東京都下水道局とLiberawareが連携し新たな工事確認手法を実証へ

東京都下水道局とLiberawareの共同実証実験



株式会社Liberawareは、東京都の主催するピッチイベント「第35回 UPGRADE with TOKYO」で採択された新技術を用いた実証実験を開始しました。この技術は、老朽化した下水道施設の更新や頻繁に発生する豪雨への対応を目的としたもので、特に安全確保に関する問題を解決する手助けとなります。

最先端のドローン技術の導入



このプロジェクトでは、同社が開発した「IBIS2」という狭小空間専用ドローンと、移動式LiDARを活用して生成された3次元データを基にした工事の出来形確認手法が試験されています。東京都下水道局では、下水道工事の終了時に行われる検査において、形状や寸法を確認していますが、高所や狭い通路、さらに有害ガスが発生するエリアでの確認が難しいという課題がありました。

実証実験の実施内容



1回目の実証実験では、以下の要点に基づいて作業が行われました。
  • - LiDARセンサーによる点群生成: 人が通行できるエリアでは移動式LiDARを使用して点群データを生成。
  • - IBIS2による撮影: 人が立ち入りられないエリアではIBIS2を通じて画像データを取得し、さらにSfM(Structure from Motion)技術を用いて点群データを作成。
  • - データの統合: それぞれの方法で得られた点群データを合成して、全体のデータセットを完成させます。
  • - 精度検査: 最後にデータの精度と取得にかかった時間を確認し、今後の改善点を把握します。

実験の結果、狭い空間での点群データ生成が可能であることが明らかになり、従来の測定方法と比べても、精度において同等のレベルに達していることが確認されました。今後は、撮影にかかる時間の短縮や、画像処理に必要な労力を軽減し、高品質のデータを安定して提供できる新たな手法の確立に取り組むことが計画されています。

今後の展望



Liberawareは2025年3月に新手法の提案書を提出予定で、年内にはさらに2回の実証実験を計画しています。この取り組みは、同社が掲げる「誰もが安全な社会を作る」というミッションに沿ったものであり、今後も様々な自治体と連携を強化していく方針です。

また、UPGRADE with TOKYOは東京都が開催するスタートアップ向けのピッチイベントで、行政と企業間の連携や新たな技術の導入を推進しています。このおかげで、多くの企業が東京都と協力し、地域の課題解決に向けての取り組みが加速しています。

Liberawareの特徴



株式会社Liberawareは、インフラ点検と維持管理のソリューションを提供する企業で、目に見えないリスクを可視化し、人々に安心で安全な生活を提供するために日々努力しています。特に、「狭くて、暗くて、危険な」環境での点検技術に特化したドローン開発を進めており、業界でも独自の地位を築いています。さらに、IoT技術や人工知能を駆使したシステム開発にも注力して、常に最先端の技術を提供しています。

今後も注目されるLiberawareの取り組みから目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社Liberaware
住所
千葉県千葉市中央区中央3-3-1 フジモト第一生命ビル6階
電話番号
043-497-5740

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