五島列島の魅力を伝えるLeNa SATOの個展、心の断片をテーマに開催

LeNa SATO Exhibition - 断片

2025年8月、五島列島のてとば美術館で見逃せないイベントが開催されます。アーティストのLeNa SATOによる「断片 – Piece of Goto Islands」展は、五島の自然や文化に根ざした新たな作品群を披露するものです。

展示の概要

本展では、五島の美しい風景や文化を背景にしたアート作品が数多く展示されます。LeNa SATOは、五島を訪れた際に触れた海や土地からインスピレーションを受け、カラフルな漂着物や地元の花々をテーマに描いた作品を発表します。特に、サンゴや貝殻、海藻をモチーフにした新作は、まさに五島の自然をそのまま感じられるような魅力に溢れています。

タイトル「断片」は、五島で出会ったさまざまな小さな存在たち、例えば椿の花やその辺に落ちているもの、果ては記憶のひとこままでを含むものです。LeNa SATOは、これら“欠片”にそっと視線を向け、アートで表現し収束させることで、来館者が自らの記憶と事象を交差させる場を提供します。

アーティスト・イン・レジデンス

会期中、LeNa SATOは五島に滞在し、制作を続けながら本展を進行します。このアーティスト・イン・レジデンス形式は、見る者に作品の背後にある思いやプロセスを身近に感じさせ、アートと観客の関係をより深めるものとして期待されています。

施設の情報

てとば美術館は、五島の歴史や文化をアートを通じて記録し続ける「生きた美術館」として、多くの来場者を迎え入れています。新たなアートの空間は、かつての写真館や書道教室としての記憶を持ちつつ、新しい時間を創出しています。また、館内は静かな環境に包まれており、アートを鑑賞するには理想的です。

この美術館は、長崎県五島市富江町に位置し、開館時間は午前10時から午後5時まで。入館料は大人1,000円、島民や高校生以下は500円とお手頃で、地域の皆様にも愛されています。火曜日は定休日なので、訪問計画の際はご注意ください。

LeNa SATOについて

LeNa SATOは、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業した後、グラフィックデザイナーとしての経験を経てアーティストとして活動を開始しました。彼女の作品は、顔彩や水彩、アクリル絵の具を使用し、植物や日常の風景を柔らかなタッチで描くスタイルが特徴です。この展覧会を通じて、五島の自然と人々の記憶が重なり合う瞬間を感じていただけることでしょう。