日経とLegalscape、生成AIの新たな連携
日本経済新聞社(通称:日経)と株式会社Legalscape(リーガルスケープ)の連携が開始されました。この連携は、法人向け生成AI「NIKKEI KAI」とリーガル分野に特化したAIシステム「Legal Intelligence」との統合を意味します。この新たな取り組みによって、企業は信頼性の高いビジネス情報と法情報を統合的に活用し、より良い意思決定が可能となるでしょう。特に事業戦略の立案やM&A、契約・規制対応、リスクマネジメントといった重要な局面で、その効果が期待されています。
連携の背景
生成AI技術の進化により企業の調査・分析業務が効率化されていますが、意思決定には情報の信頼性や根拠、法的観点を考慮することがますます重要となっています。特に新規事業開発や海外展開、デジタルトランスフォーメーションといったビジネスの動きにおいては、法令遵守や規制対応が成功の鍵を握るため、法情報の迅速で網羅的な活用が求められます。
現在、法情報は専門性が高く、発信元や媒体が分散しているため、企業が必要な情報を素早く集めるのは容易ではありません。そこで、リーガルスケープが長年にわたり培ってきた自然言語処理技術と生成AIを駆使し、法情報の包括的なデータベースを構築しました。これにより、日経が長い間蓄積してきた信頼性の高いビジネス情報と、リーガルスケープの法情報を融合させ、企業の意思決定をサポートする基盤が実現しました。
具体的な活用法
ビジネス観点と法的観点からの負担軽減
「NIKKEI KAI」は、業界動向や企業情報の提供に加え、「Legal Intelligence」から得た実務文献を基に要約を表示し、事業リスクを可視化する優れた機能を搭載しています。
M&A・投資判断の強化
対象企業や市場の詳細な分析を行い、法的な論点や規制環境を体系的に整理する機能も備えています。これにより、より信頼性のある投資判断が可能です。
コンプライアンス・契約対応の効率化
契約リスクや規制に関する具体的な情報を抽出し、実務に即した形で提供するため、企業のコンプライアンスや契約対応も一層強化されるでしょう。
「Legal Intelligence」とは
「Legal Intelligence」は、実務文献などの多層的な法情報をうまく結び付けるAIシステムで、2026年から提供が開始されました。ユーザーの状況や文脈に応じて関連する法的論点を提示するため、ネットワークを通じた情報収集をスムーズに行えます。
今後の展望
この連携を契機に、リーガルスケープは国内外のリーガルテックサービスや情報サービスとの連携を進めていきます。そして法情報を網羅的かつ迅速に収集する能力をさらに高め、パートナーシップの拡大を図っていく方針です。法律とテクノロジーの融合によって、企業の意思決定をサポートし、社会全体に貢献していくことを私たちは目指しています。
会社概要
株式会社Legalscapeは、東京都文京区を拠点に、法律分野におけるテクノロジーによる革新を追求する企業です。『人とテクノロジーの共創』を理念に掲げ、法情報を誰でも利用できる環境の提供に努めています。2021年にリーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape」を開始し、現在では40社以上の出版社とのパートナーシップを結び、業界No.1の実績を誇ります。これからもユーザーとの連携を重視し、AI技術の進化を図っていきます。