沖縄の海人と蔵人の挑戦
2025-03-31 14:34:45

沖縄の海を守るための新たな挑戦!幻の熟成酒が大人気

沖縄の海から生まれた幻の熟成酒、サンゴ礁を守る取り組み



沖縄県豊見城市に位置する忠孝酒造は、地域の漁港であり唯一の泡盛メーカーです。このたび、独自の取り組みとして「海底熟成泡盛プロジェクト」を立ち上げ、海の環境を守りながら新しい酒造りに挑戦しました。特に注目なのが、海底熟成Awamori『Tomigusuku Sango』。3月27日に初めて販売され、なんとわずか4日間で完売となったこの商品について、詳しくご紹介します。

豊見城と与根漁港の連携



忠孝酒造のある豊見城市と、地元の与根漁港との連携が、このプロジェクトの根幹です。かつて60名以上の海人が活躍していた与根漁港ですが、今では高齢化が進み、活動する海人は半数以下。地球温暖化による珊瑚の白化現象により、美しい沖縄の海が危機にさらされています。これを受け、地元の海人たちは「この海を守りたい」「未来に継承したい」という強い意志を持ち、忠孝酒造と共同で新たなプロジェクトを開始しました。

新たな挑戦、海底熟成



海底熟成という概念は、沖縄の海の特性を生かした新たな酒造りの挑戦です。忠孝酒造と海人たちは、まず120本の泡盛を海底に沈め、実験を開始しました。初めての試みには、台風による影響でボトルが流されるなど、数々の困難が待ち受けていました。しかし、試飲会を重ねる中で、海底特有の条件が泡盛に与える影響が明らかに。温度や湿度、そして水圧が、驚くほど深い味わいへと導いていきます。

幻の泡盛『Tomigusuku Sango』発表



2025年3月5日(珊瑚の日)には、365日という長い熟成期間を経た幻の泡盛『Tomigusuku Sango』が引き上げられました。この日は、深海で育まれた43本の貴重なボトルが公開されました。美しい海の神秘を感じさせるこの泡盛は、確かな品質と特徴を持っています。完熟ラ・フランスやマンゴーといった香り高いアロマが広がり、独自の酵母が生んだ滑らかな口当たりが、人々を魅了しました。

特徴的な味わい



この泡盛の魅力は、香りだけではありません。海底熟成による独特な風味は、格段に洗練された上品さを持っています。飲み方としては、ストレートやロック、さらには炭酸割りなど、さまざまなスタイルで楽しむことができます。特に、エビマヨネーズに合わせると、絶妙な美味しさを引き出すことでしょう。

地域貢献と未来への思い



忠孝酒造は、この商品の売上の一部を地域の海洋生態系や文化の保存に役立てています。「里海珊瑚プロジェクト」や「与根漁港壁画プロジェクト」といった取り組みを通じて、沖縄の未来を支える意義ある活動が進行中です。

今後の展望



すでに売り切れてしまった『Tomigusuku Sango』ですが、次回の販売は2026年を予定しています。この努力と情熱に込められた思いが、多くの人に再び届くことを願っています。忠孝酒造と与根漁港のコラボレーションは、沖縄の自然を守りながら新しい可能性を切り開く一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
忠孝酒造株式会社
住所
沖縄県豊見城市名嘉地132番地
電話番号
098-850-1257

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