SHINING3Dが発表した新型3Dスキャナー「EINSTAR VEGA」
SHINING3Dは、20年以上にわたり精密計測分野で培った技術を背景に、最新の無線一体型3Dスキャナー「EINSTAR VEGA」を発表しました。この製品は航空宇宙、自動車、医療など幅広い分野での利用を想定しており、高精度な測定を実現しています。
「EINSTAR VEGA」の特長
「EINSTAR VEGA」は、スキャン技術の進化を遂げています。最大の特徴は、ワイヤレスでのデータ転送が可能なことです。これにより、PCに接続することなく、自由な場所でスキャンが行えます。また、内蔵OSとWi-Fi機能を搭載し、SHINING3Dのクラウドサービスへのデータ共有もスムーズです。
さらに、ハイブリッドスキャン技術を採用しており、VCSELとMEMSを組み合わせることで、様々なサイズの物体に対応可能です。HDモードでは小〜中型の物体を高精細にスキャンし、ファストモードでは中〜大型のものを迅速に捉えます。これにより、場面に応じた最適なスキャン結果が得られます。
高精度なスキャン性能
EINSTAR VEGAは、HDモードでの有効スキャン範囲が100〜250mm、最大15FPSでのスキャンが可能で、小型から中型の物体に最適です。細部までしっかりと捉えることができ、アーティストやデザイナーにとって大変便利です。一方、ファストモードでは350〜1500mmの範囲で最大20FPSという高速スキャンが実現されており、屋内外問わず安定したスキャンを可能にしています。
ワイヤレスの利便性と簡単操作
このスキャナーの特徴的な面として、ユーザーが操作しやすいデザインが挙げられます。電源を入れた後、ワンクリックでスキャンを始められるため、特別なスキルがなくても高品質な3Dモデルを短時間で作成できます。特に、初心者向けの設計が施されており、直感的に操作できる点も魅力です。
充実した編集機能と高性能ハードウェア
「EINSTAR VEGA」には、WindowsとMacの両方に対応したPCソフトウェア「StarVision」が付属しており、スキャンデータの編集や複数プロジェクトの統合が可能です。また、8コアプロセッサーと32GBのRAMを搭載しており、迅速なデータ取得が期待できます。
開発にかけた情熱
プロジェクトリーダーのTengfei Jiang博士は、開発チーム全体がこのプロジェクトにどれほど努力を注いだかを語り、「VEGAの開発には2年以上の時間がかかり、チーム一丸となって技術的な難題に挑んできました」と述べています。テスト結果も良好で、特別なトレーニングなしに誰でも数分以内に高品質な3Dモデルを取得できるとのことです。
このように、「EINSTAR VEGA」は3D測定、デジタルアーカイブ、物体修復、アート制作など、多岐にわたる用途に対応しています。これからの3D体験を革新する一台となることでしょう。
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