エスコットのアップサイクル什器「パレットデポ」が環境保護に貢献

エスコット株式会社と「パレットデポ」

エスコット株式会社は、東京都豊島区に本社を置く企業で、廃棄パレットをアップサイクルした再生什器のレンタルサービス「パレットデポ」を展開しています。これにより、同社は前年に比べて20%のCO2排出抑制を達成しました。こうした取り組みは、環境問題が深刻化する中で非常に重要な意義を持ちます。

「パレットデポ」は、工場や倉庫で不要になった廃棄パレットを再利用し、イベントや展示会で使用される什器や装飾物として提供するサービスです。この取り組みは、イベント業界においてサステナブルでクリエイティブなデザインを求める声に応える形で広がりを見せています。

廃棄パレットの再利用とは

パレットとは、物品を保管または運搬する際に使用される木製の構造体で、物流業界で一般的に使用されています。しかし、パレットのサイズや品質は統一されておらず、再利用が難しいものが多く、特に木製パレットの廃棄量は年間数千万枚に達すると言われています。これらの多くは最終的に燃焼処分され、CO2排出の要因となっています。

そこでエスコットは、2007年から中古パレットの買取販売を手掛けてきた経験を活かし、廃棄パレットをイベント業界向けの什器としてアップサイクルすることに着手しました。石や有機物の自然素材を使用したデザインが特に注目を浴びており、その汚れが「味わい」として認識されるとともに、頑強な構造が「安心」となり、廃棄パレットは新たな価値を持つようになりました。

イベント業界でのサステナビリティ

近年、イベント業界では環境への配慮が重要視されています。特に大規模なイベントや展示会では、使用後に大量の什器や装飾品が廃棄されるため、その影響は計り知れません。ここで重要なのが、アップサイクル什器です。これらは、何度も再利用できるため、環境負荷を減少させる手段として注目を集めています。

具体的には、パレットの耐久性を活かし、運搬や設置が容易であること、さらにはカスタマイズが可能なため、テーブルやベンチ、展示台など様々な形状にアレンジできるという点があります。また、レンタルによるコスト効率の良さも大きな魅力となっています。

サステナビリティと企業の取り組み

「パレットデポ」を利用する企業や団体は、SDGs（持続可能な開発目標）に貢献する活動として、サステナブルなイベント運営が可能です。エスコットは、利用者に対して「サステナビリティレポート」を提供しており、CO2の放出抑制量や森林資源の保護効果を数値化することで、具体的な環境貢献を示します。

このように、エスコットの「パレットデポ」は、ただのレンタルサービスではなく、企業や自治体のSDGs経営を支援し、持続可能な社会への移行を促進する重要な存在と言えるでしょう。今後も、こうした取り組みが広がりを見せることが期待されます。