加賀FEIが新たなCGI Studio 3.14をリリース
加賀FEI株式会社は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)開発に向けたツール「CGI Studio」の最新版、3.14を発表しました。この新バージョンでは、3Dスキンメッシュアニメーションが導入され、ADAS(先進運転支援システム)向けのソリューションテンプレートも追加されています。これにより、革新的なデザイン体験が実現可能となります。
主なアップデート内容
このアップデートでは、グラフィック機能とオーサリングツールの両方に関する重要な改善が盛り込まれています。
グラフィック関連の機能
1.
3Dスキンメッシュアニメーション
新たに導入された3Dスキンメッシュアニメーションは、モデルデータに設定されたアニメーションをインポートすることが可能です。これにより、骨格を曲げたり伸ばしたりする際に皮膚が自然に伸縮するようなリアルなアニメーションが実現できるようになりました。
2.
ADASソリューション
ADASに関するソリューションテンプレートが追加され、ユーザーは3Dアニメーションを含む多様なADAS機能を容易にカスタマイズできるようになりました。この機能により、自動車の安全性に寄与する様々な支援機能を迅速に開発することが可能です。
3.
2Dカスタムシェーダーサポート
新たに加わった2Dカスタムシェーダーサポートにより、OpenGLデバイス上で独自の3Dエフェクトを用いた2Dシーンの実行が可能となります。これにより、ビジュアルの多様性が向上しました。
オーサリングツールの改善
加賀FEIは、オーサリングツールに関しても多くの改善を行いました。
1.
高解像度ディスプレイ対応
画面の解像度にかかわらず、Scene Composerのインターフェースが常に高精細に表示されるように対応しました。これには、8K解像度(7680x4320)までのサポートが含まれます。
2.
UI/UX改善
テキストサイズレポートを通じて、ターゲットプラットフォーム上でリモートテストが容易に行えるようになり、テキストの可読性が向上しました。ドキュメント機能も強化され、ユーザーはお気に入りのページをブックマークし、必要な情報を迅速に見つけることができます。
3.
Courier Data Source Editor
グラフィカルユーザーインターフェースを取り入れたCourier Data Source Editorにより、データソースの作成と管理が一層簡略化され、HMIプロジェクトの開発と保守が効率化されます。
加賀FEIの理念と展望
加賀FEI株式会社は、車載向けメータークラスター、ヘッドアップディスプレイ、ナビゲーション、周辺監視システムなどに対応したHMIオーサリングツールを開発・販売しています。また、車載以外にも、プリンターやデジタルカメラ、建設機械など、さまざまな機器に広く採用されています。CGI StudioとUI Conductorの両方は、今後も進化を続けていくでしょう。
新たなCGI Studio 3.14は、これまで以上に豊かな体験を提供し、自動車だけでなく多様な業界への展開が期待されています。興味のある方は、公式サイトから無償体験版を申し込むことができます。より多くの開発者がこの新機能を活用し、革新をもたらすことを願っています。