《大阪いか天》10周年の軌跡
新大阪駅での人気を誇るお土産、〈大阪いか天〉が2025年7月1日に発売から10周年を迎えます。この10年にわたり、なんと累計で2,000万枚以上が販売されています。これは、JR東海リテイリングによる「新大阪駅人気土産ランキング」でも確認されている実績です。
こだわりの美味しさ
〈大阪いか天〉は、大阪の風土を背景に、株式会社坂角総本舖が2015年に発売しました。新鮮な天然イカの旨みと、国産青シソの香りを融合させたこの煎餅は、大阪の食文化を色濃く反映しています。また、価格は950円で12枚入り、1620円で20枚入り、2376円で30枚入りと、さまざまなニーズに応じた選択肢を提供しています。
誕生までの道のり
大阪の地で「ここでしか買えないもの」を求める消費者の声が高まり、2014年に商品開発が始まりました。坂角総本舖は120年以上の歴史を持つ会社ですが、「大阪らしさ」を追求し、従来のソース味に頼らない、イカの旨みを存分に引き出す製法を選択しました。その結果、独自の手法で味わい深い煎餅が誕生しました。
開発には試行錯誤が伴い、イカを多く使うことで固くなる課題を克服するために新しい製法を試み、食感と風味を両立させることに成功しました。
人気上昇と展開
発売当初の目標は1年間で販売3万個でしたが、実際にはわずか5か月でその目標を達成しました。販売のスタートは百貨店からでしたが、次第に新大阪駅や大阪駅、さらには関西国際空港などでも取り扱われるようになりました。
消費者から「箱入りが欲しい」「もっと大きいサイズが欲しい」というリクエストが寄せられ、その声に応えるかたちで商品ラインナップが増加し、現在は3種類に展開されています。
坂角総本舖とは
株式会社坂角総本舖は、1889年に愛知県に設立されました。創業当初から海鮮を中心にお菓子作りを行い、江戸時代の製法を受け継いだ「ゆかり」という海老せんべいで知られています。今や創業136周年を迎える坂角総本舖は、より多くの人々に愛され続けています。
最後に
10周年を迎える〈大阪いか天〉は、これからも大阪を代表するお土産として、多くの人たちに親しまれることでしょう。大阪の文化を感じながら、手土産や自分へのご褒美として楽しんでみてはいかがでしょうか。