巻き取り君の成功
2025-12-01 14:37:41

自動巻取りショルダーベルト『巻き取り君』がクラファンで成功を収めた理由

自動巻取りショルダーベルト『巻き取り君』がクラウドファンディングで成功を収めた理由



東京都墨田区に本社を置く株式会社渡喜商工が開発した自動巻取り式ショルダーベルト「巻き取り君」が、クラウドファンディングプラットフォームMakuakeで驚異的な成功を収めました。18時間で予定の100本が完売したこの商品は、最終的に支援総額1,534,726円を集め、販売数は265本に達しました。これにより、達成率は驚異の1,534%という結果を残しました。
渡喜商工は昭和34年に創業した革製品の製造メーカーであり、約60年の歴史を持っています。彼らが新たに取り組んだ「巻き取り君」は、日常生活でよく感じるショルダーベルトによる不便さに着目し、斬新な技術を取り入れた製品です。

背景と開発の経緯


このショルダーベルトの開発のきっかけは、代表取締役の渡辺浩行氏の「垂れる、絡む、汚れる」といった日常的な不満から始まりました。市場に出ている製品には理想的な機能が見つからず、渡辺氏は「無いなら自分で作ろう」と決心し、約2年間にわたり試作や改善を続けました。
その結果、片手で簡単に長さを調整できるほか、使わないときには自動で巻き取られる構造を実現しました。この独自の開発アプローチは、OEM製品ではなく自社企画であることも大きな特徴です。

クラウドファンディングでの成功


クラウドファンディングは、製品の市場ニーズを把握するためのステップとして位置づけられました。プロジェクト開始直後、全100本が完売すると、渡喜商工は即座に増産体制に切り替え、その後の支援も続きました。支援者数は225名にのぼり、多くの人々が「巻き取り君」に期待を寄せていることを確認しました。
渡辺氏は「町工場でも、新しい『当たり前』を生み出せることを証明できた。」とコメントし、このプロジェクトの意義を強調しています。

製品性能と活用シーン


「巻き取り君」は、通勤時のビジネスバッグや旅行中のキャリーケース、さらには子育てやアウトドア活動においても役立つ多機能なアイテムです。長さは最短25cmから最長110cmまで調整可能であり、わずか90gの軽量設計は持ち運びも楽です。また、ギターケースに取り付けることで意外な使い方も可能で、写真映えするアイデアも話題になっています。

今後の展開


現在、クラウドファンディングの支援者には2026年1月から順次発送を予定しており、その後は楽天市場やAmazonなどのオンラインチャネルで一般販売を行う計画です。この一連の流れは、町工場が現代のニーズに応えるための新たな挑戦として広く認識されるでしょう。

まとめ


自動巻取りショルダーベルト「巻き取り君」の成功は、町工場の製品開発における市場ニーズを捉えた例であり、日常の小さな不便を解消する可能性を秘めています。この成功を通じて、渡喜商工はさらなる挑戦に向けた重要な一歩を踏み出しました。


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会社情報

会社名
株式会社渡喜商工
住所
東京都墨田区向島4-26-18
電話番号
03-3626-3741

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