イクシスの遠隔臨場システム「GENBA-Remote」が国交省NETISで最高評価
株式会社イクシス(神奈川県川崎市)が開発した遠隔臨場システム「GENBA-Remote」が、2024年12月17日付で国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」において最高位の「VE評価」に認定されたことをお知らせします。この評価は、2023年に登録された同サービスが、その後の実績に基づいて高く評価された結果です。
NETISについて
NETIS(New Technology Information System)は国土交通省が、新技術の活用を促進するために整備した情報提供のためのデータベースシステムです。このシステムに登録されている技術の利用が推奨され、実際に工事で導入されることで、効果に応じた評価が得られます。2023年7月19日付で登録されたGENBA-Remoteは、その技術的優位性が広く認識され、VE評価を受けるに至りました。
VE評価の意義
VE評価は、技術の有効性が確認され、継続的な調査が不要とされることを意味します。GENBA-RemoteのVE評価への昇格は、現場からの多数の評価と国土交通省による新技術評価会議での審査を経て決定されたものであり、従来の技術に比べて優れた効果があることが認められました。これにより、施工業者や発注者に対して、技術の情報が広く共有されることになります。
NETIS-VE登録技術の活用メリット
このGENBA-Remoteを公共工事や民間工事で使用することで、コスト削減や工期短縮が期待でき、技術評価点や工事成績評定点も向上する見込みです。その結果、企業の競争力が強化されることが期待されています。
遠隔臨場システムの目的
日本の建設業界は少子高齢化による「人材不足」という深刻な課題を抱えています。特に、現場への臨場にかかる時間が事業所の負担となっているケースが多く、「GENBA-Remote」はその解決策として注目されています。また、施工管理のオートメーション化を推進する「i-Construction2.0」とも連携しており、遠隔での検査が容易に行える仕組みを提供します。
具体的なサービス内容
GENBA-Remoteは、公共工事の現場において「段階確認」「材料確認」「立会」を遠隔で実施できるシステムです。発注者には現場臨場の削減がもたらす効率的な時間の利用が可能となり、受注者には手待ち時間の短縮と確認書類の簡素化といったメリットがあります。イクシスは、豊富な経験に基づく技術を駆使し、「低遅延」で安定した通信を実現しています。
VE評価のポイント
GENBA-Remoteは、移動と待機時間の削減を通じて、工程や施工の効率を大幅に向上させます。安定した通信回線と高品質な映像により、スムーズな遠隔臨場が可能となります。
本サービスの特長
- - 国交省の指針に準拠: 建設現場の要件をすべて網羅した仕様を持っています。
- - ワンストップ提供: 必要な機器やソフトウェアをすべて提供することで、スムーズな導入を実現します。
- - 環境適応性: 骨伝導ヘッドセットを使用することで、現場の音声もクリアに受信できます。
- - 高画質通信: Full HD映像での双方向通信を実現し、大変好評を得ています。
- - 導入実績: 250社以上、約2,500現場での導入実績があります。
- - 豊富なオプション: 調査用アプリや安定化機器、オートレベルアタッチメントなど、多様な機器を用意しています。
株式会社イクシスの企業理念
イクシスは「ロボット×テクノロジーで社会を守る」という理念のもと、ロボットやAI、XR、3Dデータソリューションを融合させ、社会や産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を行っています。また、社会課題の解決に向けた取り組みも強化しており、今後の展開に期待が寄せられています。