クオンタムソリューションズと新たな資金戦略
東京証券取引所スタンダード市場に上場しているクオンタムソリューションズ株式会社(証券コード:2338)は、2025年8月4日に重要な資金調達を発表しました。完全子会社である香港法人、GPT Pals Studio Limitedが、国際的なプライベートファンド、Integrated Asset Management (Asia) Limited(IAML)から1,000万米ドルの資金を調達し、8月1日付でその全額が入金されたとのことです。この資金調達を受け、同社はビットコイン(BTC)を準備資産として保有する投資戦略を新たに開始します。
IAMLは香港を拠点にした国際投資機関で、過去には米メディア大手「Forbes」の買収を主導するなど、資産への投資や暗号資産市場での戦略的展開に関して豊富な経験を持っています。このたびの提携は、IAMLが日本の暗号資産金融市場に本格的に参入するニュースでもあり、業界に新たな波を起こすことが期待されます。
クオンタムソリューションズは、ビットコインを中長期的に準備資産として持ち、財務戦略やバランスシートマネジメントに取り入れることを目指しています。同社が公式にビットコインを準備資産として組み入れることを発表したことで、他の上場企業とも競争が激化することでしょう。すでにMetaPlanetなど、ビットコインを準備資産とした企業が存在するなかで、クオンタムソリューションズの取り組みは注目されます。
同社の代表取締役社長、Francis Bing Rong Zhou氏は次のようにコメントしています。
「IAMLとのパートナーシップは、安定した資金の確保にとどまらず、当社がグローバルなデジタル資産資本市場への本格的な参画を果たす象徴でもあります。今後も、法令遵守と透明性を重視した枠組みの中で、ビットコインを核とした新たな財務戦略の構築を進めてまいります。」
指定された運用戦略の開始に伴い、クオンタムソリューションズはビットコインの保有状況や運用の進捗を定期的に発表し、デジタルファイナンスの領域でリーディングポジションを確立することを目指します。
クオンタムソリューションズ株式会社の概要
株式会社クオンタムソリューションズ(証券コード:2338.T)は、AI技術や次世代データセンターインフラ(AIDC)、Web3アプリケーション、コンテンツテクノロジーに重点を置いた開発を行う企業です。「実物資産の準備+テクノロジー」を中核にした革新的なホールディングスプラットフォームとして、アジア地域での資本と技術の架け橋となることを目指しています。そうしたビジョンのもと、クオンタムソリューションズは今後も成長を続けることでしょう。