テリロジーが電通総研と提携、OTセキュリティ強化へ
提携の背景
近年、製造業や社会インフラはデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要な段階を迎えています。工場や発電所、水道施設などのOT(オペレーショナルテクノロジー)領域は、外部ネットワークとの接続が増え、それに伴い新たなサイバー攻撃のリスクが高まっています。これに対処するため、企業と社会全体の安全を守ることが喫緊の課題となっています。
株式会社テリロジーは、OTセキュリティにおいて市場をリードしてきた実績があります。特に2018年には未成熟であった国内OTセキュリティ市場にいち早く注目し、アメリカのNozomi Networks社の製品を展開しました。その結果、テリロジーは数多くの企業に導入され、業界における信頼を得ています。
この度、テリロジーは株式会社電通総研との協業を開始し、OTサイバーセキュリティの強化を図ります。2025年12月4日から、電通総研はテリロジーが取り扱うNozomi Networks製品「Nozomi Guardian」を日本市場で提供します。
提携の意義
電通総研は、企業のDX推進に関するコンサルティングやシステム導入支援で実績がありますが、OTリスクの高まりに対し、より専門的なOTセキュリティの提供が欠かせません。テリロジーとの提携により、顧客ニーズに応えられる強固な支援体制を構築し、効果的なセキュリティ対策を提供することを狙っています。
Nozomi Networksについて
Nozomi Networksは、OTおよびIoT領域特化型のサイバーセキュリティプラットフォームを提供しています。これにより、様々な産業用制御システムをサイバー脅威からリアルタイムで守ることが可能です。主な機能には、随時の通信パターン学習によるAI活用や、IT・OTの統合管理が含まれます。特に、工場内のすべての機器や通信経路を一元的に「見える化」することで、迅速なリスク把握を可能にしています。
Nozomi Networksのエンドースメント
「テリロジーは、Nozomi Networksの先進技術を日本市場に広め、OTセキュリティ分野のパイオニアとして活躍しています。今回の提携により、我々のプラットフォームが製造業や社会インフラのDXを安全に推進する重要なソリューションになると確信しています」と、Nozomi Networksの日本カントリーマネージャーは述べています。
今後の展望
この協業によって、テリロジーと電通総研は、日本国内のOTサイバーレジリエンスをさらに強固なものにし、安心・安全な社会インフラの実現へと貢献していくことを目指しています。デジタル化が進む今、企業は安心して業務を行えるためのセキュリティソリューションの確保が急務です。テリロジーと電通総研が提供するシステムは、多くの企業にとって不可欠な果たす役割を果たしていくでしょう。