結婚相談所の利用がオープンに:周囲に伝える時代へと変化
近年、結婚相談所で 婚活をしていることを周囲に伝えたと答える人が約81%に達するという調査結果が発表されました。この調査を行ったのは、全国1300店舗以上の結婚相談所が参加するTMS 全国結婚相談事業者連盟です。調査対象は、同連盟の会員であり、結果は加入者の大多数が婚活をオープンにし始めている実態を浮き彫りにしています。
周囲に伝える人が8割超える
「結婚相談所での活動を周囲に伝えている」との回答は驚くべきものでした。具体的には、35.7%の会員が家族に、31.6%が友人・知人に、そして14.1%が職場の同僚に婚活を伝えていると答えています。このデータから、不安や秘密という印象を持たれたくないと感じる利用者が多く、今では婚活について親しい間柄で話しやすくなっていることが分かります。一方で、「誰にも伝えていない」という回答が18.6%に過ぎないことから、結婚相談所の利用についてポジティブに捉えていることも伺えます。
変わりつつある婚活の認知
かつて、結婚相談所に通うことは少し抵抗がある方もいらっしゃいました。しかし、最近ではこのイメージが大きく変わりつつあります。背景にはいくつかの要因が考えられます。まず、マッチングアプリの普及により「婚活」は一般的なライフスタイルの一部として認識されがちです。次に、結婚相談所が提供するサービス内容が見直され、より信頼と安心をもたらす出会いの場として再評価されています。そして、親や友人のサポートを得て活動することに対するメリットも広まっています。
このような変化が、婚活を周囲に伝えることの大きな後押しとなり、より積極的に婚活に取り組む姿勢が根づいていることが確認されました。
“誰にも言わない婚活”から“応援される婚活”へ
今回の調査は、結婚相談所の利用がよりオープンになり、前向きに受け止められていることを示しています。信頼できる環境の中で、専門家の指導を受けながら婚活を進めることは、もはや一般的なライフスタイルの一部であるといえます。結婚を真剣に考えている方たちにとって、結婚相談所は「信頼して相談できる」「安心して任せられる」存在として選ばれています。
一方で、周囲に婚活を伝えていない18.6%の方々も、実は結婚相談所の仲人や婚活カウンセラーの支援を受けることで孤独感を和らげている様子も伺えます。支え合いの中で婚活を進められる環境が整っているのです。
調査概要
この調査は、全国のTMS 全国結婚相談事業者連盟を利用している会員を対象に行われました。調査方法はインターネット調査で、調査期間は2025年9月18日から9月28日まで。有効な回答数は2,340名(男性1,582名、女性758名)にのぼります。
結婚相談所の利用が今やオープンで前向きな活動として捉えられる中、婚活を進める姿勢が次第に常識となりつつあるのを感じざるを得ません。この流れは、婚活業界全体の質の向上にも寄与していることでしょう。