私たち人間がどんな場所にいても、ふと空を見上げると鳥たちの姿を目にすることがあります。その姿は、私たちにとって身近でありながら、時には謎めいた存在でもあります。そんな鳥たちの秘密を解き明かす書籍『鳥の惑星飛翔、渡り、さえずりを科学する』が、2024年12月16日に日経サイエンスから発売されます。
本書は、鳥類の驚くべき能力や不思議な生態について詳しく解説した別冊で、科学的な視点から新たな知見を提供しています。オオソリハシシギがアラスカからタスマニアへ、11日間途切れずに飛ぶための羽毛の秘密や、進化した鳴き声が持つ音響的な特徴、さらには史上最大の飛ぶ鳥「ペラゴルニス」の飛行技術に至るまで、多岐にわたるトピックを網羅しています。
第一章:鳥の飛翔と渡り
この章では、鳥の機能美として羽毛がどのように進化してきたのかを探ります。羽毛は単なる体を覆うものではなく、飛翔という能力の源泉でもあります。さらに、渡り鳥が持つ量子コンパスや磁気感覚についても触れ、彼らがどのように正確にナビゲートしているのかを解明します。
第二章:鳥のさえずり
鳥たちの歌は私たちの耳にも心地よく響きます。この章では、鳥が自らの歌をどのように認識しているか、また鳴き声が進化してきた背景について探求します。鳴き声は昆虫の声から派生したとも言われており、その音の美しさについて深く考察します。
第三章:鳥の知能と多様性
「トリ頭」とはビジュアル的に言われることもありますが、実際には彼らの脳は非常に高い知能を持っています。この章では、鳥の知能の根源や、長年の追跡調査で明らかになったさまざまなデータに基づく研究結果を紹介します。
第四章:古代の鳥
恐竜から進化し、今の鳥たちが生まれた経緯や、史上最大の飛行能力を持つペラゴルニスの詳細について触れることができる章です。過去の生命の謎を解き明かすことで、鳥たちの歴史の一端を知ることができます。
第五章:人間と鳥
人間と鳥は長い付き合いがありますが、その関係は必ずしも優しいものばかりではありません。この章では、探鳥イベントや都市で見られるペットとしての人気、さらに不法貿易に関する問題点についても考察します。
研究トピックス
本書には、普段あまり触れられないトピックスも多数。鳥たちの飛行理由や環境への適応、特異な生態学的現象が紹介されており、読者はさらなる知識の深堀りができます。
書籍『鳥の惑星飛翔、渡り、さえずりを科学する』は、私たちが普段何気なく見上げる空の主役である鳥たちについての新たな発見をもたらしてくれる一冊です。ぜひ手に取って、その魅力に触れてみてください。定価は2,420円(税込)、最大限の知識を得るための価値ある投資となることでしょう。
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