温泉宿のクマ対策
2025-12-19 11:17:24

長野の温泉宿が導入した先手のクマ対策と自然との調和

電気柵導入の背景と安全対策



長野県茅野市に位置する「創業大正十五年 蓼科 親湯温泉」では、近年の熊による被害の増加を受け、宿泊客の安全を確保するために新たな安全対策を導入しました。特に、電気柵や手動ドアへの切り替えが大きな話題となっています。毎年注目される「今年の漢字」にも熊が選ばれるなど、全国的にも熊の存在が危惧されていますが、親湯温泉ではこれまで熊の目撃情報や被害は報告されていません。

クマへの備え



親湯温泉は、自然豊かな環境に位置していますが、その影響でクマが出没する可能性も無視できません。最近では、露天風呂の清掃中に熊に遭遇したスタッフの事例も報告されており、旅館業界全体が危険性を再認識するきっかけとなりました。これを受け、親湯温泉では貸切の露天風呂エリア全体を囲む形で、電気柵を設置しました。この電気柵は、国際的な安全規格に準拠しており、もちろん他の動物が触れても安全である設計です。

自動ドアから手動ドアへ



加えて、客室エントランスで使用している自動ドアを手動に切り替える工事も行いました。自動ドアは便利な機能ですが、誤ってクマが入ってくるリスクを考慮し、安全面を優先した形です。熊の冬眠に関する話題が増える中、これらの対策は冬を迎えるタイミングにおいて遅くはないと考えております。

自然との共存



親湯温泉が位置する八ヶ岳山麓は、ニホンカモシカやシカも生息している自然豊かなエリアですが、来訪するゲストの中には、これらの動物と熊を混同することもあります。以前は多くのお客様がカモシカの目撃を喜んでいましたが、熊との見間違いを心配される声も寄せられています。こうしたお客様の不安に応える形での安全対策を講じることで、安心して滞在できる環境を提供していきます。

妥協のない安全への取り組み



創業以来、親湯温泉では安全への取り組みを重要視してきました。特にコロナ禍以降は衛生管理も強化し、独自の「衛生消毒プログラム」を導入しました。最近では、トコジラミ対策として「Valpas」という予防装置を東日本の宿泊施設の中で初めて導入しました。このように、多角的に見た安全対策が今後も続いていくことが期待されます。

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親湯温泉は、2026年に迎える100周年に向けて様々な取り組みを行っており、施設リニューアルやイベントも計画されています。多くの文人との関わりが感じられる「大人の蔵書ラウンジ」や特別な客室、絶景露天風呂とともに、ゲストに安心と快適さの提供を目指し続けます。これからも自然との調和を大切にしつつ、安全な滞在を促進する活動を継続していきます。


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会社情報

会社名
合資会社 親湯温泉
住所
長野県茅野市北山蓼科高原4035
電話番号
0266-67-2020

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