新ブランド彩地器
2019-04-03 09:00:17
東北の伝統美を伝える新ブランド「彩地器Saijiki Tohoku(R)」が誕生!
宮城県仙台市に本社を構える株式会社瀬戸屋は、創業70周年を迎えるにあたり、新ブランド「彩地器Saijiki Tohoku(R)」を立ち上げました。このブランドは、東北地方の伝統的な窯元や職人の技術を次世代に受け継ぎながら、オリジナルの商品開発を行っていくことを目指しています。具体的には、作り手との協力のもと、地域固有の文化や材料を活用した製品を生み出していきます。
2019年2月21日には、初の商品「雄雪 Yusetsu」を発売しました。この商品は、東北の地酒をさらに美味しく楽しむための平盃で、特別感を演出するために桐箱と専用の巾着が付属しています。また、特に注目すべき点は、数量限定の300個が販売されており、各酒杯にはシリアルナンバーも記載されています。
「雄雪 Yusetsu」は、その独自の形状に大きな特徴があります。飲み口が非常に薄く設計されており(約2mm以下)、口当たりが軽やかになっています。これにより、日本酒の甘さ、辛さ、酸味、渋みが舌全体に広がり、その本来の味わいを引き出すことができます。開発には、福島県ハイテクプラザの鈴木賢二氏と宮城県産業技術総合センターの橋本建哉氏の専門的な助言が活かされています。
さらに、この盃に使用されている素材も特徴的です。使用されている「雄勝石」は、東北地域に特有のものであり、陶器と比べて浸透性が低いため、日本酒の香りと味を堪能するのに適した特性を持っています。加えて、宮城県六華窯で作られる「雄雪」には、雪の結晶のような美しい釉薬が施されています。この釉薬は自然に生まれた模様が特徴で、1つとして同じものがない盃となります。
「彩地器Saijiki Tohoku(R)」ブランドの今後の展開として、2019年7月頃には、購入者向けに日本酒セミナーイベントが仙台で行われる予定です。また、会盃シリーズの第2弾として、山形県の上の畑焼、福島県の会津本郷焼、宮城県の切込焼、岩手県の台焼などを5年間のスパンで順次発売していく計画もあります。
このプロジェクトは、昭和24年の創業以来、焼き物や陶磁器の卸売業を通じて、地域の食文化や伝統陶芸産業の発展に尽力してきた株式会社瀬戸屋によるものです。地元の風土を生かした製品作りを通じて、日常の食事がより特別な物語を生む手助けをしたいとの思いが込められています。
彩地器Saijiki Tohokuの公式サイトでは、最新の制作情報や作り手の紹介が発信されており、Facebookページでも随時情報が更新される予定です。特に、地酒とともに楽しむ食器としての役割を果たすこのブランドは、東北地方の豊かな文化と職人技の重要性を再認識させるものであり、今後の展開にますます期待が高まっています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社瀬戸屋
- 住所
- 宮城県仙台市若林区卸町2-15-7
- 電話番号
-
022-232-0135