米国宝酒造の新たな一歩
2025-05-14 17:17:20
米国カリフォルニア州で和酒の文化を発信する宝酒造の新展開
米国カリフォルニア州で和酒の文化を発信する宝酒造の新展開
米国宝酒造、正式にはTakara Sake USA Inc. が、カリフォルニア州バークレーにおいて本社社屋のリニューアルを進めています。これは、地元の酒蔵としての存在感を一層高めるための重要なステップです。新しい社屋は、和のテイストを豊かに取り入れたデザインで、完成は来年6月末頃を予定しています。
具体的には、4月に完成したばかりの屋内施設が注目されています。この施設は、日本とアメリカ両国のSAKE文化に対する理解を深めるための展示が盛り込まれており、特に2階のフロアやミュージアムでは、酒造りについての情報を提供しています。さらに、米国宝酒造の商品を試飲できるティスティングルームもあり、訪問者はそこで新たな酒の魅力に触れることができます。
もともとのティスティングルームに新しいコースを導入し、内容を充実させることで、集客力を向上させる取り組みが行われています。ギフトショップの新設により、ここでしか購入できない宝酒造の商品も取り扱われており、訪れる人々にとって魅力的な「ショールーム」としての機能を強化しています。これらの施策により、年間1万人以上の来場者を見込んでいます。
また、米国宝酒造は2025年度からメジャーリーグベースボール(MLB)の「サンフランシスコ・ジャイアンツ」とオフィシャルパートナーシップ契約を結ぶ予定です。この提携により、本拠地のオラクルパークで地元バークレーの地酒メーカーとして紹介されることが決まっています。ジャイアンツファンが新たな訪問者となることが期待され、地元の和酒文化を広める良い機会とも言えます。
米国宝酒造はこうした本社のリニューアルを通じて、バークレーの地元酒蔵としてSAKE文化の啓発活動に力を入れています。これにより、全米の中でSAKEファンの層を広げ、さらには日本の食文化を世界に浸透させることが目標です。その過程では、和酒や日本食を通じて、多くの人々に豊かな食生活を提案することで、Visionに掲げる「Smiles in Life~笑顔は人生の宝」の実現を目指しています。
米国宝酒造の歴史
1970年代から米国における和酒の普及を進めてきた宝酒造は、1983年にTakara Sake USA Inc.を設立。バークレーにおける製造拠点の立地は、シエラネバダ山脈からの水源と、良質な米の生産地であるサクラメントバレーに恵まれています。また、サンフランシスコ湾からの風が清酒の熟成に理想的な温度を保ってくれるため、カリフォルニア特有の気候が酒造りを後押ししています。現在、同社は北米市場で約30%のシェアを確保し、世界28ヵ国に和酒を展開しております。
見学者情報
屋内施設は水曜日から日曜日まで営業し、訪問者はミュージアムやティスティングルームにアクセスできます。営業時間は水曜日から金曜日が12:00から17:00、土曜日と日曜日は12:00から18:00です。ティスティングルームは事前予約が必要で、詳細は公式ウェブサイトに記載されています。休館日についても事前に確認することをおすすめします。
米国宝酒造の粘り強い取り組みが、和酒文化をより多くの人々に伝える手助けとなることでしょう。
会社情報
- 会社名
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宝酒造インターナショナル株式会社
- 住所
- 電話番号
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