教育の未来を共に創る「TEAM学校」プロジェクト
福岡市に新たな風が吹き込まれる。「TEAM学校プロジェクト」が始まる。このプロジェクトは、株式会社LX DESIGNやFukuoka Smart City Community、EduPorteが共同で展開する、学校と地域社会をつなぐ新しい教育モデルである。教員が抱える業務過多や外部との連携が難しいという課題を解決するため、企業と教師が「TEAM」となり、地域の子どもたちに向けた授業づくりを行うことを目的としている。
プロジェクトの狙いと背景
近年、学校教育と地域社会の間には、文化や制度の壁が立ちはだかり、教員が外部のリソースを簡単に活用できない課題がある。地域には、教育への貢献を強く望む企業や個人が存在するものの、互いの接点が少ない。この状況を打破するために、プロジェクトは「共創の仕組み」を構築し、以下の3つの目標を掲げている。
1.
主体的・対話的で深い学びの実現
2.
社会とのつながりを意識した学びの提供
3.
地域資源の教育的活用
プロジェクトの具体的な取り組み
1. 先生×企業が共に授業開発
従来のように一方的に授業を提供するのではなく、学校側のニーズに合わせて授業内容を共に考えていく。この新しいアプローチによって、教育現場のリアリティに即した授業が実現できる。
2. 教育の現場全体で支える“TEAM学校”
教員、企業、地域住民、教育委員会など、教育に関わるすべての人たちが協力し合い、地域丸ごとで子どもたちの学びを支えていく体制を整える。
3. 福岡を拠点としたモデルの発信と拡張性
FSC、LX DESIGN、エデュポルテが連携し、福岡市を起点にして他の自治体にもこのモデルを波及させることを目指している。
プロジェクトのスケジュール
- - 2025年12月14日:授業づくりワークショップを開催し、有志の先生と企業がチームを形成。
- - 2026年1月18日:福岡市立草ヶ江小学校における公開授業イベントを実施し、一般公開とメディア取材を受け付ける。
- - 2026年以降:地域の学校に展開し、各チームが磨き上げた授業を福岡市および近隣の学校で提供していく計画だ。
教員の参加者を募集
このプロジェクトでは、参加を希望する教員を募集中である。福岡県内に在住し、指定の日程でプログラムに参加可能な方が対象となる。
具体的に参画の決まっている企業には、九州旅客鉄道株式会社、チャリチャリ株式会社などがあり、これらの企業と連携することで、より多様で充実した教育を地域の子どもに届けることを期待している。この機会に、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
各社の熱い思い
a.
LX DESIGNの執行役員佐藤さんは、「教育を社会全体で支えたい」と語り、参加する共創チームに期待を寄せる。
b.
Fukuoka Smart City Communityの事務局も、現役教員と共に新たな授業づくりに取り組むことを楽しみにし、子どもたちにとってのかけがえのない学びを期待している。
c.
EduPorteの宮崎代表は、プロジェクトを通じて新しい教育の展開につながることを願い、すべての参加者が価値ある経験を得られることを期待している。
おわりに
この「TEAM学校プロジェクト」は、福岡を拠点に学校と地域が力を合わせて、未来の教育を築いていく重要な一歩である。地域の子どもたちが、「学び」を通じて豊かな経験を得るチャンスを提供する、この取り組みに期待が寄せられる。