800年の時を超えて:頼朝杉プロジェクトがエコプロ2022で注目を集める
2022年12月7日から9日にかけて東京ビッグサイトで開催された『エコプロ2022』において、銘木総研株式会社は、静岡県島田市にある千葉山智満寺の境内で倒木した「頼朝杉」を活用したプロジェクトを発表しました。推定樹齢800年、源頼朝公が植えたと伝えられるこの巨木は、10年前に自然倒木。その歴史的価値と環境問題への配慮を融合させた取り組みは、多くの来場者の注目を集めました。
倒木した頼朝杉、新たな生命へ
かつては国指定天然記念物にも指定されていた頼朝杉は、樹高約36メートルにも及ぶ巨木でした。豪雨により倒木しましたが、薬師堂に倒壊することなく、奇跡的にその被害を免れました。倒木後、廃棄される予定だった頼朝杉ですが、銘木総研株式会社は、その歴史的価値に着目。「頼朝杉プロジェクト」を発足させ、木材を有効活用する道を模索しました。
歴史と環境の融合:源頼朝公像と関連商品
プロジェクトの成果として、頼朝杉の材を用いて精巧に作られた「源頼朝公像」が制作されました。その威容は、800年の歴史を凝縮したかのようです。さらに、像の端材を用いたチャームやブレスレット、御朱印帳なども制作され、展示会で披露されました。これらの商品は、歴史的価値と環境保護の両立を象徴する存在として、多くの来場者から高い評価を得ました。
未来への継承:持続可能な社会への貢献
銘木総研株式会社は、単に木材を再利用するだけでなく、頼朝杉にまつわる歴史や伝承を掘り起こし、人々に伝える活動も行っています。それは、単なる商品販売ではなく、日本の歴史と文化、そして自然環境への深い敬意と理解を促進する活動です。このプロジェクトは、環境問題への取り組みとSDGsの達成に貢献するだけでなく、日本の伝統文化の継承にも繋がると期待されています。
頼朝杉プロジェクトの意義
このプロジェクトは、単なる木材の再利用にとどまりません。800年の歴史を持つ頼朝杉の物語を現代に伝えることで、人々に歴史への関心と自然への感謝を促します。また、廃棄予定だった木材に新たな価値を見出すことで、持続可能な社会の実現に貢献しています。
未来への展望
銘木総研株式会社は、今後も、日本の歴史と自然を尊重し、環境問題とSDGsの達成に貢献する事業を展開していくことを表明しています。頼朝杉プロジェクトは、その象徴的な取り組みとして、未来への希望を示唆しています。
エコプロ2022への出展概要
- - 名称:エコプロ2022(第24回)環境問題とSDGsに向き合い持続可能な社会へ
- - 日時:2022年12月7日(水)~9日(金)10:00~17:00
- - 会場:東京ビッグサイト 東5ホール 森と木で拓くSDGsゾーン F-02
- - 入場料:無料(事前登録必要)
銘木総研株式会社について
社名:銘木総研株式会社
本社所在地:大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス 26F
代表取締役:前井 宏之
事業内容:名木調査・研究、名木イベント開催、名木商品企画、名木情報発信
設立:2020年9月
HP:https://meiboku-souken.co.jp/